ソフトバンク傘下のAI特化型インキュベーターであるDEEPCOREが、AI特化型インキュベーション施設「KERNEL HONGO」を2018年8月にオープンするとのこと。
テック系スタートアップや研究施設が続々進出しているアツい場所本郷にオープンし、世界に通用する破壊的イノベーションを狙うといいます。
「KERNEL HONGO」とは?
KERNEL HONGOは、若手のAI人材を起業家として育成することを目的としたAI特化型インキュベーション施設。AI分野の若手起業家育成を目指す、ソフトバンクのAI特化型インキュベーターDEEPCOREがオープンします。
対象となるメンバーは公募で選ばれた、AI技術者や研究者、AI応用分野人材など。初期メンバーは約80人で、多様な交流の機会を通じて⾃らの内なる可能性に気づき、社会にインパクトを与えるイノベーションを起こす⼈材に成⻑する場を提供するとのこと。
メンバーへの提供内容
「KERNEL HONGO」で提供される内容は、以下のとおり。多様な人材の交流機会や、計算資源の提供、イベント開催などなど、メンバーは充実した環境でAI人材として成長できそうです。
- コミュニティメンバーとの交流
同じ目標や興味を持つKERNELメンバーと交流し、情報交換や共同プロジェクトを行うことで、幅広いネットワークを築くことができる。 - 「KERNEL HONGO」の自由な施設利用
WeWorkがデザインした先進的なインキュベーション施設を24時間いつでも自由に利用可能。チームでのコラボレーション作業、個人での集中作業、イベント、他のメンバーとの交流など、さまざまな目的に合わせたエリアを用意。食事の提供も。 - 豊富な計算資源
NVIDIAのサポートにより、AIコンピューティングリソースが利用できるほか、技術コンサルティング、Deep Learning Institute(DLI)の参加、Inception Programへの推薦を含む包括的なサポートを受けることができる。 - 企業などとの共同実証実験
企業や研究機関などとの共同実証実験に参加が可能。 - イベント、輪読会
ビジネスやAI分野のトップランナーを招いたイベントや、最新論文の輪読会なども開催。メンバーが企画するイベントも歓迎。 - メンターからの各種アドバイス
各種業界で活躍するメンターから、技術や起業に関するアドバイスを受けることができる。 - 有望なAIスタートアップへの投資
KERNELから生まれたスタートアップのうち有望な企業は、DEEPCOREが運営するベンチャーキャピタルファンドからの出資も検討される。
本郷バレーからAIの社会実装が加速
東京大学のある本郷には、AI研究で有名な松尾研究室を中心として、AI関連スタートアップや研究施設が続々と進出しており、まさに本郷バレー化が進んでいます。
AIアルゴリズムを開発するPKSHA Technologyも本郷ですし、AIプログラミング学習サービスを提供するAidemyも、7月17日に本郷に移転したとのこと。
今回KERNEL HONGOもオープンしたことで、まさにAI研究・スタートアップの聖地として「本郷バレー化」が進むでしょう。今後も目が話せない地域になりそうです。
Source:DEEPCORE、WeWorkとコラボレーションしたAI特化型インキュベーション施設を8月に本格オープン!