12時間でAIや機械学習の基礎を学べる人気講座が無料に

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株式会社キカガクは2020年12月24日、人工知能(AI)や機械学習を学び始める人向けに、全編に解説動画が付いた「キカガク流 脱ブラックボックスコース」完全版を無料提供すると発表した。E-learningのプラットフォームであるキカガク上で受講できる。

キカガクが提供する数ある講座のうち、1番人気なのが「キカガク流 脱ブラックボックスコース」という。今回提供する完全版は、世界中でオンラインコースを提供するUdemy上で提供されている初級編(4時間)と中級編(4時間)を2020年版にブラッシュアップし、待望の声が多かった上級編を加えたもの。合計12時間でディープラーニング(深層学習)の基礎が学べるとうたう。

手書きの数学で解説

本コースの特徴は、基礎となる数学と機械学習の結びつきをバランス良く紹介していること。ディープラーニングを含めた機械学習では、微分・線形代数・確率統計の基礎を押さえておく必要があるが、これらの基礎的な数学だけではどのように使うかイメージが湧きにくく、その結果、学びの途中で挫折してしまうことがあるという。

本コースではこのような問題を避けるために、微分を学んだ後に賃貸物件の家賃を予測するといった具体的な問題設定とともに単回帰分析を紹介。微分がどのように使われるのか、機械学習はどのように考えるのかを解説する。

ハンズオン形式でプログラミングを解説

また、数学だけではなく、Pythonでのプログラミングとあわせて紹介することで、ビジネスに実活用するイメージもつかみやすいとのこと。

さらに、ディープラーニングの基礎となるニューラルネットワークの実装では、今人気のディープラーニングフレームワークのPyTorchを使用。PyTorchのエコシステムのなかから、記述を簡潔にできるPyTorch Lightning、ハイパーパラメータの自動最適化ができるOptunaもあわせて紹介する。

「無料で提供するからと一切の手は抜いていない」

株式会社キカガク代表取締役で、本コースの製作者でもある吉崎亮介氏は、「今回のコースに関しては、コンテンツの品質を担保するため、私が内容のブラッシュアップから撮影、編集まで一貫して実施しました。無料で提供するからと一切の手は抜いておらず、PyTorchを含めた最新の情報を提供できるように最後の最後まで更新し続けました」と述べている。

──株式会社キカガク代表取締役 吉崎亮介氏

「ここ数年でディープラーニング技術によるブレークスルーが医療分野を含め報告され、注目を集めています。その一方で、いま日本ではこの技術を使いこなせる人材が少なく、人材育成が急務と言われています。ここに私の意見を加えると、ディープラーニングなどの基礎を学べる環境は書籍や研修含めてそれなりにそろっていますが、実務への活用までを学べる環境が非常に少ないと感じています。

キカガクはこの12月で創業して4年が経ちますが、この4年間で受講生へ教えている内容は意外と変わっていません。ビジネスへの実活用を実現するべく、特化した内容のコースを企画するも需要が少なく続かなかったためです。需要も含めて基礎の次のレベルの内容を提供する機会をずっと探っていました。そして、4年がたった今、『人材不足』の問題が解消されていない事実を受け止めると、基礎的な内容を広く浅く教えるだけではこの問題は解決できないと改めて感じています。

今回、『脱ブラックボックスコース』を無料で提供することはキカガクにとって一種の賭けとも言えます。この内容は人気があるからこそ、売り上げの柱にもなっているためです。しかし、会社が一見順調だからと社会的な問題解決から目を背けるのではなく、これから経営面で一時的には厳しい状況が待っているかもしれませんが、キカガクの考える『教育』に正直に向き合おうと決めました。

実務で活躍できる人材を輩出できることに貢献したい、そして、その実活用を支援できる技術力に自信のある組織を作ろうと誓い、今回の基礎的な内容を無料で公開する挑戦はその宣言でもあります。これからもベンチャー企業らしく、現状に満足するのではなく、より良い社会へ導くための方法を模索し、挑戦を続けます。

そして今回のコースに関しては、コンテンツの品質を担保するため、私が内容のブラッシュアップから撮影、編集まで一貫して実施しました。無料で提供するからと一切の手は抜いておらず、PyTorchを含めた最新の情報を提供できるように最後の最後まで更新し続けました。Udemyで『脱ブラックボックスコース』を提供して以来、経営に注力してコンテンツ制作から遠のいていましたが、多くの受講生から3年間も粘り強く『上級編を待っています』とうれしい声をいただけたお陰で、モチベーションを落とすことなく、今回の完全版の公開を迎えることができました。

この場を借りて、短期的な目線でなく長期的な利益を取ろうと本企画へ賛同してくださったキカガクのみなさま、そして、上級編へ待望の声を粘り強くかけてくださったみなさまにこの場を借りて厚く御礼申し上げます」

>>ニュースリリース

Pythonを学べるサイトやコンテンツは?

なお、Ledge.ai編集部では、Pythonについて、機械学習に用いられる理由やおすすめのサイト・コンテンツなどを解説している。気になる人は、以下の記事をチェックしてほしい。