筋トレの回数をAIで正確にカウントして外出自粛による運動不足を解消したい

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画像出典:Pixabay

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、自宅で過ごす時間が増えている。

もともと筆者は引きこもり体質だったのだが、外出自粛により会社に行かなくなったことで、自身の体にある影響を与えた。そう、プヨプヨだったボディが見事にブヨブヨボディになったのである。

ゴールデンウイーク中に「あ、これはさすがにやばいな」と思い、自宅で始めたのが筋トレだ。以前はジムに通っていたのだが、自宅で取り組んでみると意外と面倒なことがあった。それは回数を数えることだ。

AIが骨格情報からトレーニングをカウントする

そこで、AI専門メディアを運営している仕事にかこつけて「筋トレがはかどるAIを使ったサービスはないかなー」と探していた矢先、株式会社ネクストシステムのプレスリリースを見つけたので紹介したい。

株式会社ネクストシステムは5月8日、iOS向けにカメラの映像からトレーニング回数を自動でカウントするアプリ「家トレ」を開発したと発表。5月末ごろから提供開始予定だ。

ネクストシステムでは、AI骨格検出エンジン「VisionPose」という技術を開発している。VisionPoseとは、カメラ映像や画像・動画ファイルから人間の骨格情報を検出できる技術のことだ。

このVisionPoseを利用し、開発に至ったのが家トレである。

スクワットのような反復トレーニングを自分自身で回数をカウントする場合、「いま何回目?」というクイズ番組中盤で出題されるような問いに迫られることがしばしば。

その点、家トレはスマートフォンを置くだけでトレーニングの回数を計測できる。回数を数える手間がなくなるだけ、なのだが意外と便利そうである。

ネクストシステムのプレスリリースによれば、現在対応しているカウント対象のトレーニングはスクワットのみとのこと。だが、今後そのほかのトレーニング項目の追加を見込んでいるそうだ。

また、同リリースでは、以下の機能追加も予定していると明かされた。
・計測項目の追加
・回数、インターバル、セット数等の追加
・記録機能の追加
・消費カロリー表示
・特定モーション登録機能(※)
・海外対応
・キャラクター等による応援機能
※動作の始点と終点を登録することで、登録した動作をカウントする

筆者個人としては、筋トレ後にSNSに投稿するなどして回数を公開(というか共有)する機能があると便利そうだと思っている。

>> プレスリリース

VisionPoseはダンスのスコア化にも活用

家トレに活用されているネクストシステムのVisionPoseは、2020年1月にエイベックス株式会社が発表した「ダンス技術のスコア化」にも使われている技術だ。

ダンス分野では、育成や評価システムにおいて個人の感覚や感性に左右されることが多く、データサイエンスなどの科学的アプローチの活用が議論されていた。さらに、2012年度からは中学校の体育でダンスが必修化されたものの、教育現場では指導者のダンス技術の理解習得や、評価・評点方法の不明瞭さなど、指導者の大きな負担も課題となっていた。

そこでエイベックスは、ダンス技術のスコア化を活用したスキルチェックアプリ「Dance COMMUNE(ダンス コミューン)」を発表した。

ダンス コミューンでは、エイベックスが培ってきたダンス育成ノウハウをもとに、動画解析技術と独自のデータ分析およびアルゴリズム開発など科学的アプローチを取り入れることで、ダンスの定量評価(=スコア化)を実現している。

2020年1月の発表当時、エイベックスのプレスリリースでは、「学校教育におけるダンス指導をはじめ、より多くのダンス育成の現場への導入拡大やダンス育成ノウハウの海外展開も見据えている」と述べている。