AIで視覚障がい者の歩行アシスト機器の精度向上へ、九州工業大学ら

このエントリーをはてなブックマークに追加

株式会社マリスcreative design、国立大学法人九州工業大学の和田親宗研究室、および株式会社マクニカは12月3日、2021年3月より実証実験を進めてきた視覚障がい者のための歩行アシスト機器「seeker(シーカー)」において、AIを活用した危険検知の精度・性能向上に産学連携で共創し、実用化を加速すると発表した。

日本では現在、視覚に障がいをもつ人が31万人を超えているが、今後高齢化が進むことでその数がさらに増えると予想されている。

視覚障がい者は日々の生活において、周りの状態を確認することが困難なため、公共交通機関を使った移動や、音響式信号機のない横断歩道における歩行など、さまざまな場面で不自由が生じる。単独で行動する際には、晴眼者(視覚に障がいのない人)とは異なる危険が伴う。

また、現在のコロナ禍においては、ソーシャルディスタンスの確保が求められ、接触や助けてもらうことが以前よりも難しく、非常に生活しづらくなっている状況だ。

マリスは、このような状況下においても危険なく視覚障がい者が外に出歩けるように、歩行アシスト機器「seeker」の製品化に向けた実証実験を進めてきた。

開発に際しては九州工業大学と連携し、画像認識を活用した、駅のホームや横断歩道、街中の段差などの危険検知に取り組んだ。取り組みをさらに加速させるためには、実用化に向けたAIの精度・性能の両方をさらに向上させる必要がある。

そこで、AI技術の実装を支援し、さまざまな社会課題の解決に取り組んできたマクニカのAI専門家組織AI Research & Innovation Hubが参画することで、「seeker」の早期実用化を可能にし、社会実装を加速する。

3者は2024年3月の「seeker」実用化に向け、視覚障がい者に寄り添った最適な技術の調査・検証を2022年3月までに実施する予定だ。

>>ニュースリリース