LeapMind株式会社は8月4日、同社が提供するAI推論アクセラレータIP「Efficiera(エフィシエラ)」用ディープラーニングモデル「Efficiera 物体検知モデル」を対象に、実導入を見据えたPoC(概念実証)の代行サービスを開始すると発表した。一連のサービスによってエッジデバイスへのAI導入ハードルを下げ、国内のAI普及を促進するという。
AIの実導入前のPoCでは、作成したデータセットが課題に対して適切かどうか、AIモデルによる学習、検証などの作業が必要になる。しかし、PoCの段階で、ライセンス契約締結の手間や、検証に必要となる工数の多さなどが懸念材料となり、実施に至らないケースが多く、導入への課題となっている。
本サービスは、混雑状況分析の人数カウントや転倒検知などに活用可能で、汎用性の高いFPGA(Field Programmable Gate Array)上で高速な物体検知ができる製品として認識されているディープラーニングモデル「Efficiera 物体検知モデル」を対象に、顧客企業よりデータセットを借りて学習と評価を実施する。
レポートの提供にライセンス契約は不要。FPGA上で動作するデモプログラムもオプションで提供可能なほか、デモから実運用への移行を希望する場合には顧客企業に伴走するサポート体制もあり。
Efficiera PoC代行サービスの概要は以下のとおり。
【ポイント】
- データセットを借りて、LeapMindが学習と評価を実施
- レポートの提供にライセンス契約は不要
- FPGA上で動作するでもプログラムも提供可能(オプション)
- デモから実運用への移行も可能
【顧客企業が準備するもの】
- データセット:学習・検証・テスト用
- 評価の目的と優先度
【LeapMindが提供するもの】
- レポート:データセットの統計情報、評価条件・推論精度・推論速度
- 推論結果例:バウンディングボックスを描画した画像または推論結果のテキストデータ
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