2016年4月にスタートした我々BITA Ledgeも気づけばスタートから8ヶ月。
これまで本当に多くのデジタルマーケターな方々にお話を聞き、現場の技やスキル、具体的な手法などを聞かせていただいてきました。
2016年の人気インタビュー系記事
強者マーケターさんのリアルな戦い方を数多くインタビュー記事として紹介してきた我々なんですが、実は一つ心残りがありまして。。。
彼らが使う『本気で使っている普段使いのマーケツール』について、ちょっと収まりきらなくて書けてなかったんですね。これまで。
と、いうわけで…
今回は、そんなLedgeがリリースした2016年のインタビューコンテンツを振り返り、『実際にお会いしてきた強者マーケターさん達はこんなツール使っていたよ!』という観点から16種のプロダクトを厳選紹介。
面倒なMAツール系はそれぞれのインタビュー系記事に任せるとして、以下にデータ解析・管理・アドテクなどでザックリ分類 ⇒ 列挙してみました。
index
Google Analytics|KARTE|tableau|どこどこJP|uSonar|Sansan|Kintone|salesforce CRM|Optimizely|Accrete|Intimatemerger|magellan|Adobe Social|J-Stream Equipmedia|criteo|Adobe Media Manager
全てのデジマの基本!データ解析・分析系サービス
Google Analytics(グーグル アナリティクス)
https://www.google.com/intl/ja_jp/analytics/
もはや説明不要なアクセス解析ツールの金字塔
ある程度のトラフィック以上になると統計データしか出してくれなくなったり、かと言って有料で使おうとするといきなり月100万くらいになったり…。と、まぁアレなところも多々ありますが、圧倒的なシェア率を誇る我らがGoogle先生公式アクセス解析ツール。
今年は AI Assistant 導入や Google Optimize の無償版リリースなど、独自進化を続けるマーケターの強い味方ですね。機能的な部分の紹介はいまさら…て感じですし、今回は割愛。
KARTE(カルテ)
リアルタイムでユーザー属性データ、購入・閲覧情報、SNS情報を可視化してアクショントリガーに
つい先日、マルケトとの連携で業界を騒然とさせたWeb接客ツールKARTEも、利用されているケースは多かった印象。
訪問したユーザーの行動シーケンスデータや直前に見た画面など、特定の条件をトリガーにモーダル型ポップアップでキャンペーン誘導導線を引いたりする感じの施策が得意。
デザイナーやエンジニアの工数を減らしつつ、トリガー設置前後のユーザー行動ログなどから仮説 ⇒ 実施 ⇒ 改善のスピードアップがカンタンということで、より本格的で大きな施策を打つ際のテストマーケ的利用も多いみたいですね。
tableau(タブロー)
膨大なデータの可視化と高度な分析を可能にするBIツール決定版
SQLや、Hadoop、Redshiftなど。様々な形式の実データを掛け合わせて抽出 ⇒ クエリ作成 ⇒ グラフィカルに可視化することに特化したBIツールの代名詞的ツール。
クラウドでもオンプレでも利用可能なため、セキュリティガッチガチな環境でも利用できるとあって主に大手どころに人気な印象。MAツールシャノンにはデフォルトでtableauが入っているので、セットで使ってる人が多かったです。
どこどこJP
サイトアクセス元IPから企業名と連絡先を逆引き。リード取得サポートツール
Webサイトへのアクセス元IPから企業名などの情報を紐づけて確認できるようにする老舗ツール。
エリアターゲティングやGoogle AnalyticsやVisionalistとの連携もスムーズなため、リード管理や企業ごとの行動履歴確認。そこから派生してのナーチャリングなど(工夫次第ではあるものの)様々な活用が可能。
これも意外なほど導入してる企業多かった印象ですね。
uSonar(ユーソナー)
http://www.landscape.co.jp/usonar.html
巨大な企業データベースを活用した施策設計を可能にする分析ツール
820万件を超える国内最大の企業データベース『LBC』にリアルタイムでアクセスできるツール。
要するに「リアルタイムで更新される巨大な企業データベースを使って、自社DBとの情報統合・クレンジング用オンラインツール」といった感じ。
特にBtoB営業系の企業さんでの活用をちょいちょい見た気がします。使ってみたいっすねー。これ。
サービスの運営・効率化に役立つ管理支援系ツール&サービス
Sansan(サンサン)
言わずと知れた名刺データ管理ツールの王者
名刺は企業の資産という価値である。てな考え方のもと、最近グイグイ伸びてきたクラウド型の名刺管理システムの雄。
同社が出している個人向け名刺管理ツール『Eight(エイト)』しか使ったこと無い場合、いまいちピンと来ないかもですが、要するに『社内のメンバーが持っている名刺を会社名・部署名で名寄せして共有可能にしちゃうツール』みたいな感じ。
個人でのつながりとして所有するのではなく、社内での共有を促進することによりスマートな営業戦略が立てられるようになる。みたいなイメージですね。
Kintone(キントーン)
https://kintone.cybozu.com/jp/
グループウェアの老舗が作った本気クラウドツール
国内において「グループウェアといえば?」の第一候補になるであろう老舗中の老舗『サイボウズ』が作った…んんーー。なんて言えばいいんでしょう?統合事務管理クラウドツール?
とにかく顧客管理から案件管理、クレーム対応履歴から見積・契約・日報・交通費申請などの社内ドキュメント管理。あとは社内ナレッジ共有などをクラウドで一元管理できるようになるというSaaS(Software as a Service)型サービス。
つまりプログラマーがいなくても、ポチポチ押していくだけで「今ある業務の効率化専用アプリ」がパッと作れて管理開始できる。みたいなやつですね。
salesforce CRM(セールスフォース CRM)
https://www.salesforce.com/jp/
世界でもっとも有名なCRMツール
もはや言うまでもないですが、中小企業から超大手大企業まで多くの企業が使うクラウド顧客管理システム。
導入スピード、開発スピード、情報量、連携、コミュニティーどれをとってもNo1(らしい)。APIの連携も多く、ある程度以上の企業ではほぼ当たり前レベルで入っていた印象です。
最近はSalesforce Chatterのような組み込みサービスも充実してきてますし、多分今後もシェアは伸びて行くんでしょうね。
Optimizely(オプティマイズリー)
ちょっと面倒ながらABテストツールの代名詞的ツール
専用タグを埋め込むだけで、任意の画面(正規表現でのくくりもOK)にてパーツやコードの改変 ⇒ ABテストを実施できる人気ツール。
ちょっとした仮説をさっと試す運用ツールの一つとして人気。。。なんですが、来年はGoogle Optmizeなどの無料系ツールが攻めて来ますし…。さてどうなるのか?
無料利用の上限PV引き上げ!みたいな花火上げてくれると嬉しいですけどねー
Accrete(アクリート)
SMS配信サービス
Docomo、au、SoftBank直収のSMS配信専業社が運営するSMS大量配信専用サービス。要するに「SMSでメルマガみたいな感じの通知を10万単位以上の大量配信でぶっ放せるよー」みたいなサービス。
シングルAPIでの既存システムつなぎ込みもカンタンで、例えばECの入金確認や会員サイトの「空メール自動返信」みたいな『システムが古くて通らないといけないフローだけどメールで送っちゃうと迷惑メール扱いされてプッシュ出せない』みたいな特殊シーンにも対応可能。
意外なほどマーケ観点ではまだまだ利用価値の高いSMSを上手いこと使ってみる手段として、アリ。かもですね。
集客・認知に不可欠となるアドテク系ツール&サービス
Intimatemerger(インティメート・マージャー)
https://corp.intimatemerger.com/
オーディエンスデータ量日本最大級のDMP
約4億超という国内屈指のオーディエンスデータを持ち、これをフックに自社サービスにあったセグメントをきり広告をだせるのが特徴。
高い精度で絞ったターゲットユーザーにダイレクトに施策展開ができる…てことでため急激に発展してきたアドテク業界においても、頭ひとつぬけた感のあるIM。
こちらも実際使ってる(ぽい)話はよく聞きました。どこ使おうか迷ってるならコレ選んじゃってもいいかもですね。
magellan(マゼラン)
オンライン・オフライン両方の広告効果分析運用ツール
テレビCMやオフライン広告の効果可視化と、既存事業へのアシストCVRおよび総合ROIなどを確認可能にしてくれる割と唯一無二?なツール。
直接的な効果のみにとどまらず、間接的な効果(例えば接触人数や認知の確率など)も加味した最適なCPAを算出してくれるという優れもの。
月間数十万から利用可能という価格設定もあって、複数のマーケティング・チャネルを駆使する企業に利用しているとこが多かった印象。面白いっすよね。
Adobe Social(アドビ ソーシャル)
http://www.adobe.com/jp/marketing-cloud/social-media-marketing.html
Adobeが作ったソーシャルメディアの運用効果管理・支援ツール
一言で言い切ってしまえば、つまり何百ものソーシャルページに一度で投稿 ⇒ 各投稿のエンゲージメント他様々な効果を可視化して評価してくれるツール。
シェアやフォロワーを獲得する!といったわかりやすい指標だけでなく、読者のコメントをきっかけに起こったシェアの起点分析や別SNS間でのトラッキングを可能としてくれています。
toC向けの情報発信を頻繁に行っている場合、上述のマゼランと組み合わせて全てのユーザー接点を解析しようと利用されているケースが多い(ような気がする)
J-Stream Equipmedia(Jストリーム イクイップメディア)
https://www.stream.co.jp/service/platform/equipmedia/
ビジネスユース専門の動画配信プラットフォーム
つまりYouTube…なんだけど、もろもろな事情があって自前で配信したい!でも動画サーバ一から立ててUI作って…とかやってらんない!みたいなシーンで使われる動画配信プラットフォーム。
要するに広告用の動画をここに載せて専用タグでサービスに埋め込んで配信 ⇒ 自動最適化を行いながらレポーティングしてくれるから便利だね。みたいな奴ですね。
criteo(クリテオ)
リタゲ型動的ディスプレイ広告の決定版
要するに、ユーザー一人ひとりの閲覧履歴から「あなたには今これ!」的なレコメンドバナーを掲出できる広告配信プラットフォーム。なんですが、ここに「リタゲ的要素」が入ってくるのがクリテオの特徴。
要は「○○のECサイトで■■の靴を見た人」に対し『広告出稿主の■■(もしくはそれに類似した嗜好性を持つ)の靴のバナー』をリアルタイム展開してくれる。みたいな動きをしてくれます。
日本においてやたら知名度が高いのは「Yahoo!Japanへの出稿がクリテオなら可能」だから。そりゃどこの企業だって導入しますよね。本当に使ってるとこ多かったです。
Adobe Media Manager(アドビメディアマネージャー)
http://www.adobe.com/jp/marketing-cloud/online-advertising-management.html
DSPツールと言えばこれ?機能多すぎだけどシェア高し
検索連動型広告やディスプレイ広告、ソーシャル広告などなど。とにかく多岐に渡る各種広告出稿状況と成果CPAなどの可視化を得意とする(Adobeらしい)超多機能ツール。
いわく『最適な組み合わせを予算にもとづいて予測し自動出稿する』らしいんですが、とにかく設定項目多いですw
あんまり個人的には好きなツールでは無いんですが、チャネルが多岐に渡ってしまう大きめのサービスだと使ってるとこ多いんですよね。ということでこちらも一応紹介してみました。
最後に
さて、ちょっと節操なく『伺った先で使ってる(っぽいもの含む)ツール』としてアレコレ紹介してみましたが、皆様いかがだったでしょうか?
ざーっと眺めていただき、おぉこんなソリューションがあったのかー。なんてことになれば嬉しい限りかなと。
もちろん、今回紹介したツール以外にもデジタルマーケ系ツールってホント溢れかえっているので、コレすごくイイから使ってみてよ!てなツールがあればぜひLedgeへご一報いただければ。
ではまたー。