顧客一人ひとりの興味関心に応じたコミュニケーションを実現することで、業務の自動化やマーケティング効果を最適化するマーケティングオートメーションツール(以下MAツール)。
そのMAツールの中でも国内外で圧倒的な存在感を魅せるマルケトで、機械学習機能が利用可能になりました。
リードナーチャリングやスコアリング、マーケティングROI解析が、DataRobotの機械学習を利用することで最大限に活用できるといいます。
機械学習機能は、GUI上のアイコン配置で設定可能。プログラミングは一切不要
一歩先をゆくマーケターであれば、マルケトとDataRobotの連携は見逃せません。
もう一度今回のマルケトとDataRobot連携の概要を整理すると、
- コーディングなどの専門スキル不要
- マルケト上から機械学習モデルを利用可能
- マルケト上のデータが利用可能
- 機械学習によるマーケティング業務のさらなる自動化
- 高精度な予測のリアルタイムに連携によるROIの最大化
となりますが、これはかなりのインパクト……!
機械学習の予測モデルの作成を自動化するDataRobotといえば、すでにパナソニックにも導入されており、パナソニック ビジネスイノベーション本部AIソリューションセンター戦略企画部 部長の井上氏は以下のように言います。
さらに注目したいのは、機械学習モデルの機能を使う際には、プログラミングはもちろん、専門スキルが一切不要なことです。
APIを利用する事で、GUI上でアイコンを配置しプロパティを設定するだけで、機械学習が利用できるそう。
今まで通りにマルケトを利用するマーケターが、マルケト上のデータを使い、さらなる効果的なマーケティング活動が期待できます。
マルケトと機械学習がもたらす、AI時代のマーケティング
では、マルケトとDataRobotがパートナシップを組んだことで、具体的にどのような機能や効果がマーケターにもたらされるのか、紹介します。
マルケトに蓄積されたデータから、高精度な予測モデルを作成
そもそも機械学習には幅広い、膨大なデータが必要になることから、マルケトとの相性は抜群です。
今回の連携により、マルケトに蓄積されたりB2B及びB2Cにおけるデータとの連携が容易になり、そのデータから機械学習の自動化による高精度な予測モデルを簡単に作成することができます。
予測値をリアルタイムに連携。インタラクティブな1to1マーケティングを
APIを使うことで、DataRobotが算出した予測値をリアルタイムでマルケトに連携させることができます。
マルケトに流入してきた顧客に対して、瞬時にパーソナライズしたコンテンツの提供が可能になります。
たとえば、フォーム画面から顧客活動情報をマルケトで自動で取得し、瞬時にDataRobotでスコアリングをおこない予測値を返すことで、最適なオファーをリアルタイムで実現します。
高精度な分析で、マーケティングROIを最大化する
予測モデルの連携をすることで、マーケティング・リソース配分を最適化することができます。それにより、ルールベースモデルに依存する従来の分析よりも高精度な分析が可能になり、顧客単価の向上やマーケティング活動のROIの向上を実現。
マーケティングオートメーションの精度向上だけでなく、従来実現できなかったリアルタイム・オファリングが実施可能ということです。
まだ実際にツールを使ったわけではありませんが、ちょっと具体的な概要を聞くだけでも、すごい。これはマーケターの戦略も変わってきそうです。
マルケトとDataRobotは「顧客」に対して最適な接客を行えるプラットフォーム
データサイエンティストでなくても活用できるDataRobotは、現場のマーケティング担当者でも簡単に機械学習を使い、日々の業務に活用できます。
今後、マルケトとDataRobotは、マーケティング施策と分析の自動化だけでなく、高度なアルゴリズムを使ったモデリング作業も自動化されることで、マーケティング担当者が「顧客」に対して最適な接客を行えるプラットフォームの実現を目指すといいます。
Source:DataRobotとMarketo、パートナーシップを締結しAIによる高度なマーケティング・ソリューションを共同で展開