松屋、店長昇進試験にAI面接サービスを導入「今後も継続的に実施する」

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画像はWikipediaより

株式会社松屋フーズホールディングス(松屋フーズ)は、店長昇格試験に対話型AI面接サービス「SHaiN」を導入した。サービス提供元の株式会社タレントアンドアセスメントが2月16日に発表した。

松屋フーズの店長昇格試験では、年2回店長候補者を選出し、東京や大阪に招集して試験を実施している。面接試験においては会場ごと・面接官ごとの評価のばらつきや試験受験のための移動時間、面接に携わる関係者の拘束時間などが課題となっていたとのこと。

昨年6月の試験では新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の状況を踏まえ、東京・大阪の近隣候補者は従来通り、遠方候補者はWEB面接に置き換えて実施した。しかし、WEBでの実施は初の試みであり、システムトラブルや通信障害、面接の準備などに苦労したという。

今回のSHaiNの導入により試験をすべてオンライン化し、従来の課題を解決すると同時に、候補者に対して恣意(しい)性を排除した的確なフィードバックを実施することで、人材育成の面でもより質の高いサポートができるとしている。

SHaiNは、対話型AI面接サービス。タレントアンドアセスメントが開発した戦略採用メソッドをもとに、人間の代わりにAIが面接することで、人間が実施する場合に課題視されてきた評価のばらつきを改善し、評価基準の統一や先入観のない公平公正な選考を実現するとのこと。

同サービスでは受検者はスマートフォンを利用し、非対面・非接触で24時間365日、いつでも世界中どの場所でもAIと対話しながら面接できるとうたう。日程による受検辞退などの機会損失を減らせるという。

また実施側は評価レポートの結果などを参考に、対面の面接時には候補者ごとに適した質問を投げかけたり、候補者の特徴に合わせた動機付けをしたりすることで、内定辞退防止・モチベーション向上に活用できるとする。さらに人材配置や育成など、戦略的にピープルアナリティクスとして活用できるとのこと。

ピープル アナリティクスとは、人事に関する慣行、プログラム、プロセスなどをデータに基づいて理解することを指す。レポートの作成、予測分析用の指標の設定、実験的調査といった分析手法を使って、新たなインサイトを明らかにしたり、人事上の問題を解決したり、人事部に指示を出したりできる。

松屋フーズホールディングス 人事部人事グループは今回の発表に際して、「SHaiNはこれまで『人材採用に活用されているサービス』との話を受け、どこまで信頼できるサービスなのか、本当に活用できるものなのか半信半疑でしたが、トライアルで実施した社員の面接評価レポートを拝見し、われわれの見立てと合致しており、かつその解説も納得できるものでした」とコメントする。

続けて、「今回SHaiNを店長昇格試験で利用しましたが、従来から課題に上がっていた面接時の評価基準の統一や面接に関わるコストの削減だけでなく、試験業務の生産性向上(日程調整などの業務削減、面接のエビデンスがしっかり残る)ことも想像以上に大きな成果でした。今後も継続的に実施していくとともに、別の昇格試験などへの展開も検討していきたいと考えています」と述べている。

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