医療AI、スパースモデリングなどに強みを持つ株式会社HACARUSは、医師や製薬企業をはじめとする医療事業者向けのAIトレーニングプログラム(外部リンク)の提供を開始した。
医療データに特化した養成プログラム
受講者は、AI開発に必要なツールの使い方や、統計、機械学習の基礎的な内容を学ぶことができる。また、プロジェクト演習では、講習で学んだ知識を生かし、医療データを用いた AI開発を実際に体験する。プログラムの内容はすべて医療データを前提として設計されており、プログラム受講後に実務ですぐに活用も可能だ。
医療事業者がAIに取り組む際に課題となる、
- 自社・自院保有のデータで何ができるのかがわからない
- 患者情報を扱うためプロジェクト立ち上げに時間がかかる
- 外部委託のベンダー選定に判断基準がない
などの課題を解決可能だという。プログラムの特徴は以下の通り。
- 医療データに特化
臨床研究で用いられる医療統計の基礎から、MRI/CT といった医療画像、病歴といった医療データに特化した解析アプローチを詳説。すぐに活用できるスキルを身に着けられる。 - プロジェクト演習
座学だけではなく、医療データを用いた解析プロジェクト演習をプログラム内で実施。AI開発のプロセスそのものを体験することで、AIプロジェクトの勘所を理解できる。 - 実データの解析
受講者が保有しているデータに対する解析を講師がサポート。教育プログラムから実プロジェクト解析まで一貫したサポートを提供する。※別途料金が必要
講習の内容は医療AI事例からAIの性能評価まで
講習の内容は以下の通り。高校の初等レベルの数学知識を持ち、データやその解析結果に基づいて意思決定を行った経験がある、もしくは予定がある人(プログラミング経験は問わないが、Excelなどでピボットテーブル・回帰分析などの経験があると好ましい)を想定しているという。
- 医療・創薬でのAI の活用事例
プログラミングレスでのデータ解析
(ExcelやGoogle AutoML)
PythonとJupyter Notebookの使い方 - 医療統計の基礎
データの視覚化・探索的データ解析
データの収集とアノテーション - 機械学習の基礎
AIの説明性や解釈性
深層学習とその特徴 - 時系列データの解析
画像処理の基礎
医療画像データの解析 - AIの性能の評価方法
医療AIプロジェクトの進め方 (例:臨床研究審査委員会等)
プロジェクト演習のガイダンス
初心者向けをうたうデータサイエンティスト養成講座は数あれど、ドメイン特化、しかも医療は初だろう。医療従事者でデータサイエンスに取り組む予定のある方は検討してはいかがだろうか。
プログラム概要
プログラムの構成 | 講習(座学) 5日 プロジェクト演習 約2ヶ月 ※プロジェクト演習期間中に4回、報告日を設ける |
時間 | 講習:10:00~17:00(うち一時間の昼食休憩) プロジェクト演習 報告日:13:00~17:00 ※プロジェクト演習期間中は報告日以外は自主学習 |
開催場所 | 京都市内もしくは大阪市内 |
金額 | 50万円/名(税別) |
定員 | 10名~20名 ※複数社・団体が参加 |
対象者 | 製薬企業・医療機器メーカーの新規事業部門 製薬企業・医療機器メーカーの研究部門 医師・医療従事者 |
Source:HACARUS AI ACADEMY