発作前の不整脈の診断予測を可能にするAI技術、早期発見で脳梗塞などの予防に貢献

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株式会社カルディオインテリジェンスは8月21日、同社が開発した心電計を応用した医療機器、隠れ心房細動診断支援AI(以下AI医療機器)に関する医師手動治験を実施するため、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が公募した「医療機器開発推進研究事業」に採択されたことを発表した。

カルディオインテリジェンスが提供するAI医療機器は、不整脈の発症予測が可能なAI技術としては世界初となる。

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不整脈の早期発見を可能にするAI技術 脳梗塞による寝たきり予防に貢献

昨今、日本を含む先進国では高齢化が急速な勢いで進み、未発見の心房細動により突然の脳梗塞を引き起こして、生命にかかわる重篤な障害を残したりする例が増加しているという。そうしたなかで、カルディオインテリジェンスは、これまでの既存技術では見落としていた心房細動を発見する、発作が起きていない場合でも心房細動の診断予測が可能なAI技術を開発した。

本AI技術を医療機器として普及させることで、在宅医療や健康診断などといった日常生活での数分の検査で心房細動などの不整脈を検出することが可能になる。また、早期診断による適切な治療を実現することで、脳梗塞による寝たきり予防に貢献することが期待される。

本AI技術を応用することで、全身状態の重症化や死に至る不整脈の兆候を察知することも可能になる。将来的には、新型コロナウイルスなどの感染症悪化を遠隔で早期発見することや、自動車運転中の不整脈予測による安全確保、未病診断に健康リスクの評価への応用が期待されている。

カルディオインテリジェンスは、本年度より2022年度までの期間において、AI医療機器の実用化開発と医師主導治験を実施する予定だという。

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アステラス製薬、テクノロジー企業と共同しAI創薬の開発を目指す

昨今、医療技術の発展にAIの役割が期待されている。

アステラス製薬株式会社は2020年8月6日、AIを活用した活性予測・化合物構造生成・逆合成解析のためのアルゴリズム開発を目指し、株式会社Elix(エリックス)との共同研究を7月から開始したと発表。

アステラス製薬とElixの共同研究の目的は、AIを用いた化合物薬理活性や、そのほかの特性(ADME、物性、毒性など)予測、化合物構造の生成、化合物の逆合成解析を目指すことだ。

両社は、本共同研究に基づき、AIによる特性予測と化合物構造生成および逆合成解析に注力し、合成可能性の高い化合物構造の生成や、より効率の良い合成経路探索に重きをおいて研究するとしている。

具体的には、Elixがこれまで開発を進めてきた特性予測・化合物構造生成・逆合成解析モデルを活かしつつ、より実用的に使えるように強化する。アステラス製薬は、同アルゴリズムの評価と自社の創薬データを用いた追加学習をすることで、より実用的なアルゴリズムの開発を目指すという。