明星大学は、来年4月に「データサイエンス学環」の開設を予定していると発表した。
明星大学は1つのキャンパスに理系・人社系・融合系の9学部12学科を擁する総合大学である。本学環では、データサイエンスを学びの中心に置き、情報学分野、理工学分野、経済学分野の学びを環状につなぐ、学部等連係課程実施基本組織の制度を東京都内の大学で初めて活用するという。
数理科学・統計学・情報学を基盤とするデータサイエンスの専門知識と実践的な技術に加え、実社会における活用方法を学ぶことで、社会のあらゆる分野で活躍する即戦力を育成するとのこと。
幅広い社会的課題を発見・解決できる力を身につけるために、「基幹科目」、「応用科目」、「研究実践科目」の3つの科目区分を設け、データサイエンスを体系的に学ぶとしている。
例えば「応用科目」では、データサイエンス学環と連係協力する情報学部、理工学部、経済学部の3学部それぞれの科目で構成されている。学生の興味・関心や卒業後の進路に応じて、データサイエンスの実際の活用現場や、対象となるデータ等を学ぶ。
さらに、学んだ知識・技術を社会の多様な課題に対してどのように活用できるかを考え、実践する「研究実践科目」などがある。4年間の学びを通じて大量のデータを正しく扱い、新たな価値を創りだせる、分析力と応用力を身につけるという。
データサイエンス学環卒業後には、AIエンジニアや総合商社でのマーケティング担当、さらには経営コンサルタントなど社会のあらゆる分野での活躍が期待できるとしている。
少子高齢化をはじめ、エネルギー、環境、都市の過密と地方の過疎といった社会課題の解決には、IoT、ビッグデータ、人工知能(AI)などの情報の活用が必要不可欠とされている。一方で、経済産業省によると、2030年にはIT人材が国内で約79万人も不足すると予想されるなど、デジタル改革を牽引する人材の確保が全国規模で求められている。
明星大学は、社会課題にいち早く対応できる人材養成に取り組むべく、データサイエンス学環を開設し、21世紀のデジタル社会が求める知識・技術を備えた人材を輩出するという。
※データサイエンス学環(仮称)は設置構想中であり、本リリースの内容は変更になる場合があるとのこと
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