40〜60代のフリーランスエンジニア 半数近くが「今後も同じ条件で働けると思わない」と回答

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エンジニアやプログラマといった専門職は「手に職をつける」仕事として注目されている一方で、フリーランスの立場では仕事の獲得や収入源の確保が大きな課題となっている。

株式会社Miraieは4月12日、40〜60代でフリーランス歴が10年以上のエンジニアを対象に、「シニアエンジニアの将来への不安」に関する調査の結果を発表した。

現役フリーランスエンジニアの実情


「現在どのようなポジションでプロジェクトに関わることが多いか(複数回答可)」と聞くと、「システムエンジニア(SE)」が47.5%で最も多く、次いで「プログラマ(PG)」が35.7%、「デザイナー」「フロントエンジニア」が同率で14.3%だった。


「現在の案件の単価はどのくらいか(月額単価の平均)」という質問には、「40〜50万円未満」が31.0%で最も多く、次いで「40万円未満」が28.7%、「50〜60万円未満」が23.6%だった。

「以前と比べて単価に変動はあったか」と聞くと、「かなり減った」が21.6%、「やや減った」が45.5%で、6割以上が以前より月額単価が下がったと実感していることがわかった。

人脈を駆使しつつも案件の獲得に7割以上が「苦労している」

フリーランスエンジニアは自力で案件を獲得しなければならない。実際にどのような方法を取っているのか聞いてみると以下のような回答が得られた。

  • 以前の職場の関係各位に紹介してもらった企業から依頼を受けている(40代/女性/福岡県)
  • 以前一緒に仕事した人から長期の保守案件を受注している(50代/男性/神奈川県)
  • 派遣会社からの紹介(50代/女性/埼玉県)
  • 今の会社を退職した元同僚から紹介してもらった常駐先で働いている(60代/男性/兵庫県)

「案件を獲得する際、どのくらい苦労しているか」と質問すると、年代別で以下の結果となった。

  • 40代前半のフリーランスエンジニア
    「とても苦労している」が23.3%、「やや苦労している」が51.0%という回答結果から、7割以上の方が案件の獲得に苦労しているとわかった。
  • 40代後半のフリーランスエンジニア
    「とても苦労している」が26.1%、「やや苦労している」が56.3%という回答結果から、案件獲得に苦労するフリーランスエンジニアが増え、8割を超えた。
  • 50代前半のフリーランスエンジニア
    「とても苦労している」が27.9%、「やや苦労している」が49.8%という回答結果から、案件の獲得に苦労している方は8割近くに上った。
  • 50代後半のフリーランスエンジニア
    「とても苦労している」が24.1%、「やや苦労している」が54.6%という回答結果から、50代前半と同様に8割近くの方が案件獲得に苦労しているとわかった。
  • 60代のフリーランスエンジニア
    「とても苦労している」が32.5%、「やや苦労している」が39.9%という回答結果から、50代と比べて案件獲得に苦労を感じている割合は減っているものの、「とても苦労している」人の割合が高まっていることがわかった。

40〜60代のフリーランスエンジニアは具体的にどのようなことで苦労しているのか聞いてみると以下の回答が得られた。

  • フリーランスが増えて争いが激しい(40代/男性/北海道)
  • エージェントに入ったが、年齢を理由に案件をもらうことができなかった(40代/男性/東京都)
  • 年齢を理由にボリュームの大きい案件をもらえなかった(50代/女性/兵庫県)
  • 年齢を理由に足切りや低いサービス料金を提示される(50代/男性/東京都)

年齢を理由として仕事を断られたり、単価を引き下げられたりするケースが多いようだ。

シニアエンジニアの将来への不安

実際に現役のシニアエンジニアは不安を感じているのだろうか。

「以前と比べて、フリーランスとして働くことに対する不安は増えたか」という質問には、「とても増えた」が25.9%、「やや増えた」が45.9%で7割以上が不安が増えたと回答した。

「今後も現在と同じ条件(単価や案件獲得)で働けると思うか」と聞くと、「あまりそうは思わない」が37.0%、「まったくそうは思わない」が9.0%で、半数近くが今後も同じ条件で働けるとは思わないと回答した。

シニアエンジニアは具体的にどのような不安を抱えているのだろうか。

そこで「シニア層になってフリーランスを続けることで、最も強く感じる不安として近いものはどれか」と質問すると、「契約が終了したあとに案件が途切れないか(案件が安定するか)」が35.0%で最も多く、次いで「単価が下がり続けないか(収入が減らないか)」が22.4%、「年齢を理由に断られることが多くならないか」が17.3%と続いた。

不安に対してどのような対策をしているのか詳しく聞くと、以下のような回答が得られた。

  • 新しいプログラムを積極的に学び、能力を高める(40代/男性/東京都)
  • 複数のフリーランス技術者登録サイトに登録している(50代/男性/東京都)
  • 案件情報サイトに登録して紹介してもらう(60代/男性/愛知県)
  • 取引先との連絡を密にする(60代/男性/神奈川県)

本調査の概要は以下のとおり。

  • 調査期間:2022年3月18日(金)~2022年3月22日(火)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査人数:1074人(40代前半202人、40代後半238人、50代前半215人、50代後半216人、60代203人)
  • 調査対象:40~60代でフリーランス歴が10年以上のエンジニア
  • モニター提供元:ゼネラルリサーチ

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