みずほ銀行、AIで住宅ローン審査結果を最短1分で出すことに成功

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株式会社みずほ銀行は3月23日、AI(人工知能)を活用したネット住宅ローンの簡単診断「みずほ AI事前診断」の開始を発表した。

「みずほ AI事前診断」は、住宅ローンの正式審査の前に申し込む事前審査を24時間いつでも利用できるサービスだ。必要書類がそろっていなかったり、条件が確定していなかったりしても使える。さらには、みずほ銀行の口座をもっていなくても利用可能だ。

>> プレスリリース

希望の金額での借り入れが可能かどうか、最短1分で審査

近年、都市部を中心に中古物件の需要が高まっている。中古物件は新築物件と比べて短期間での借り入れが必要な場合が多いそうだ。そのため、スピーディーな審査を求められる。


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インターネットで取り扱う住宅ローンでは、正式審査の前に事前審査の申し込みが必要になる。ただ、事前審査の結果が出るのにも2、3日程度かかっていた。そのため、住宅ローンを申し込んだ銀行で事前審査がとおらなかったとき、ほかの銀行に改めて申し込む必要がある。つまり、借入先が決まるまでに何日もかかる、というケースが発生することもあったという。

合わせて、審査担当者にも高いスキルが必要になりつつあったそうだ。これは、客側が幅広いニーズを求めることや、複雑な案件に対応することが増えたことで、これらに比例して審査工程も複雑化していたからだ。

その点、「みずほ AI事前診断」なら、入力した条件で正式審査を通過する確率を、登録から最短1分で診断できる。このサービスは、「やっと見つけたお気に入りの物件が売れてしまう前に、できるだけ早く借り入れの手続きを進めたい」といった客側のニーズに応えるために生まれた。

「みずほ AI事前診断」は、従来の事前審査に比べて入力項目を約60%減らしたことで、人による審査の結果とほぼ同等の診断結果の予想を出せる。冒頭に記載のとおり、みずほ銀行の口座をもっていなくても使うことができるだけでなく、物件が決まっていない状態でも使用可能だ。また、一度診断すれば、条件を何度変更しても事前診断を使える。もちろん、正式審査に進むこともできる。

>> AI事前診断

校正・校閲システムをすでにみずほ銀行は導入している

みずほ銀行ではAIをすでに活用している。

1月8日、凸版印刷株式会社は「AI校閲・校正支援システム」が株式会社みずほ銀行に採用されたことを発表した。AI校閲・校正支援システムは、印刷物・デジタル媒体に関する業界・企業特有の表記や専門用語を学習し、企業ごとの基準に合わせて文章の校閲・校正を可能にするものだ。

もともと、みずほ銀行では、商品・サービスの担当部門が制作したパンフレットなどの原稿における専門用語などは、確認部門が一括してレギュレーションチェックをしていた。しかし、制作レギュレーションを複数の作業者に徹底することの難しさから、確認者の2重3重のチェックや複数の確認者からの差し戻しに対する制作者の修正作業などが発生し、制作・確認の両部門ともに負担がかかっていた。また、制作レギュレーションに対する校正スキルやナレッジの属人化も課題となっていたそうだ。

2019年3月まで実施していた実証実験では、AIにレギュレーションを学習させた自動チェック機能で、確認部門だけでなく制作部門も初期段階からレギュレーションチェックが可能となり、制作者と確認者間のやり取り回数や修正指示の削減を実現。制作業務フロー全体の業務効率化と品質向上における有効性が確認され、今回の採用に至ったとのこと。