AIで学校や病院のエアコンを操作 電気代を夏場は2割、冬場は5割程度削減

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株式会社Momo、株式会社環境エネルギー総合研究所(EER)は1月25日、人工知能(AI)とIoT(モノのインターネット)を活用し、学校や病院、集合住宅、高齢者住宅の空調費用を削減する実証実験を開始したと発表。

本実証実験は、気象情報や室内データの分析結果を生かして、エアコンの快適省エネ運転を遠隔操作することで、空調費用を最大40%削減するサービスの販売を見越したものという。

今回の実証実験では、2019年までにEERがUR都市機構との共同研究の成果を引き継ぐ事業で、AIによるエアコンの遠隔稼働操作を含むIoTシステムをMomoが実用向けに開発した。2019年までの結果を踏まえ、e-ne株式会社が運営している高齢者住宅「ミライエ知立 山屋敷」での効果分析と、施設管理運営を含めた実用・実販売向けに調整する。

具体的には、各住宅内のエアコンの電源コンセントに消費電力量などを測定するIoTデバイスを差し込み、室外機の周辺データを温湿度センサーで取得する。そこで得られた各データをMomoのサーバーに集め、収集データと気象庁の気象データをEERがAI分析し、エアコンにスマートリモコンにより指令を出す。

たとえば、昼間に30度以上に暑くなる場合、電力消費の負荷を下げるために、涼しい午前のうちに運転を始めるようスマートリモコンで制御運転する。室外機の温度が上がる前に冷房を運転できるため、電力消費を大きく下げられるという。

実際、2019年に実施した独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)との共同実験では、空調費用を夏場は最大で20%、冬場は50%程度削減できたという。今後は首都圏にある市営住宅での実証実験も決定しており、MomoとEERは2021年中の実用化と販売開始を目指すとしている。

>>ニュースリリース

AIでオフィスの空調を管理 消費電力を約半分に

AIを活用し、空調費用を削減する取り組みはほかにもある。

最近でも、東京建物株式会社、株式会社TOKAIコミュニケーションズ、株式会社内田洋行は1月19日、東京メトロ日本橋駅から徒歩1分の場所にある東京建物八重洲ビル7階、東京建物ビル事業本部のオフィスフロアにおいて、AIによる空調制御の実証実験を実施したと発表。夏期と秋期には温度ムラを解消でき、秋期には約5割の消費エネルギーを削減できたという。

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