交通事故の状況説明はAIに任せればいい。三井住友海上がイスラエルのネクサー社と提携し開発

このエントリーをはてなブックマークに追加

すべての交通事故を未然に防げれば良いのだが、現状はそうもいかない。そのため、交通事故をゼロに近づけるためにさまざまな製品や研究開発が進んでいる。

一方で、交通事故“後”にフォーカスすることもまた重要だ。事故後、当事者はもちろん、周りにいる人もパニック状態に陥ってしまうケースは少なくない。それにより救護措置が遅れたり、二次損害が発生する。

そういった状況を打破するうえで重要なのが、コネクテッドカーというキーワードだ。

コネクテッドカーとは?

コネクテッドカーとは、簡単にいうと「インターネットに繋がる車」だ。

コネクテッドカーは、特別な組み込み工事や改造工事などをすることで、外部との通信システムを搭載している。最近は、シガーソケットにデバイスを挿すだけでコネクテッドカーを実現するプロダクト、サービスも株式会社スマートドライブから提供されている。

主な機能としては、車、運転に関わるデータを取得、活用できる点だ。

たとえば、

  • 速度
  • ハンドリング
  • 走行距離
  • 位置情報

などのデータが取得できる。車両盗難対策やドライバーのデータと連携した保険プランなどへの活用が広がっている。

ドライブレコーダーの映像から、事故状況を自動かつ正確に文章や図で説明するAI

2019年5月10日、三井住友海上火災保険株式会社は興味深い発表をした。

自動車領域における「コネクテッド」に関連した技術・サービスを開発するイスラエルのスタートアップ企業ネクサー社と提携し、AI技術の活用により、ドライブレコーダーの映像から、事故状況を自動かつ正確に文章や図で説明するシステムを開発したという。

事故が発生した直後、当事者は詳細な事故状況を保険会社に説明する必要がある。しかし、

  • 道路状況
  • 信号機の色
  • 交通標識の有無

など、パニック状態では伝えるのが難しい情報もある。そういったリスクをテクノロジーでカバーしようとしているのだ。

本システムの導入により、自動車事故が発生した際に、当事者の事故報告に要する時間が70%程度短縮することが見込めるという。

5月よりすでに試行的に開始したほか、既に導入している、「AIが数千件の裁判例から最適な事故の責任割合を自動検索するシステム」との連携も進め、2019年度中の本格展開を目指す。

コネクテッドカー、データ活用が重大事故を防ぎ、迅速な対応をもたらす

現状、交通事故の発生をゼロにすることは難しい。未然に防ぐことはもちろんだが、事故後の対応も極めて重要だ。

幸い、我々には「コネクテッドカー」「AI」といった、高度な対応策が整いはじめてきた。センサーなどから取得できるデータ以外にも、運転映像を録画するドライブレコーダーを備え付けることで、画像認識などを活用したさらに高度かつ詳細な分析、対応が実現しそうだ。

source:https://www.ms-ins.com/news/fy2019/pdf/0510_1.pdf