言葉の壁をぶち壊しましょう
※加工じゃないんです。公式のコピーがこれなんです。
他言語に比べ圧倒的にデータ量が少なく、「何この言語難しすぎ…」と世界中のエンジニアを悩ませてきた『日本語音声データのリアルタイム翻訳』。
なんと Microsoft さんがついにやってくれました。
日本語音声を数秒で翻訳。英語、スペイン語、中国語など9言語と『相互翻訳通話』が可能に
今回日本語対応が発表された『Microsoft Translator』。
対応言語の多さはもちろんのこと、PC版Skype、PowerPoint用プレゼンアドイン、Outlookアドインなどなど。その展開Appの多さにも注目。
なにより、Web / Android / iOSをシームレスに繋いでしまうマルチデバイス展開が何よりありがたいんです。
これでつまり何ができるのか
- Skypeで言語圏の違う人たちが自動同時通訳で会議できるように
- プレゼンの時にMS Translatorアプリを使えば音声同時通訳が誰でも使える
- Outlookアドインでメールの相互自動翻訳なんかも可能に
- 当然APIも開いてるので各種サービスやプロダクトに組み込んで色々利用できる
て、こと。
あの日僕らが憧れたほんやくコンニャクがリアルになった感じですね。いやマジで。(APIの場合は有料 ※ 20万文字/月までは無料)
Skype翻訳(Skype Translator)ならとりあえずこんな感じ
3ヶ月前のDemoの動画ですが、つまりこれが公式にリリースされたってことですね。いやこれ本当に助かります。
ひと目見ればその翻訳スピードと精度に驚くはずなので、まずはぜひ音声付きで視聴してみてください。
Translatorアプリを使えばリアルなコミュニケーションでも
こちらはアプリ版の「Microsoft Translator App」の場合。
プレゼンや通常のオフラインでの会話にもこんな感じで使えるので、もはや通訳いらず。
先程確認してみましたが、たしかに以前には存在しなかった『会話』のアイコンが追加されています。(なぜそこは意訳頑張らなかったのか)
使ってみましたが、これならインタビューなんかにも使えるんじゃないか?てレベルで早いです。そして(思っていたよりも)正確です。
PCやスマホからWebブラウザベースでの利用も可能で、デバイスまたがってガンガン使えるってのもまたありがたいですね。
ちなみに仕組みは?
実は昨年11月にリリースされたGoogle翻訳よりほんのちょっとだけ早くニューラルネット機械翻訳の採用を進めていたMS Translator。
今回もその強みを活かす形で、以下のようなフローで翻訳をやっているんだそう。
- MS Translatorで自動音声認識
- まずはそのままテキスト化
- 対象言語にテキスト状態のままニューラルネット機械翻訳で翻訳
- 翻訳されたテキストを読み上げ
ま、処理だけ見れば『そりゃそーだよね』って話なんですが、この超高負荷な処理を全世界に対しリアルタイムで提供しちゃうってところに、大手のパワーを感じます。すごい。
ちなみに現在のところアラビア語、中国語 / 英語 / フランス語 / ドイツ語 / イタリア語 / ポルトガル語 / スペイン語 / ロシア語の9言語が日本語との相互リアルタイム会話翻訳に対応。
それ以外の言語(全部で60言語に対応)も、テキスト翻訳ならいますぐ利用可能となっています。
翻訳って仕事はAIに取って代わられる…?
精度を見る限り『すぐさま翻訳の仕事が無くなる』てことは無いとは思いますが、そういう『これまでの仕事がなくなる』というネガティブな話ではなく。
どっちかっていうと、これまで『翻訳を頼むお金もないし他言語もできないから諦めよう…』になってしまっていた小さなチャレンジが、『割と簡単になんとかなるようになるかも』というポジティブな話なのかなぁ?なんて感じています。
海外のニュースリリースについて、プロダクションに詳しく聞きたいなーとか
USの人気YouTuberに○○依頼しちゃったしたいけど…とか
オフショア先のエンジニアと、ブリッジ介さずにもっとダイレクトに会話したいなー とかとか
いままで『諦め』が先行しちゃってたコミュニケーションが繋がることで、さらに新しい価値を生み出すかも知れない。
そんな明るいニュースとして捉えて、『次のこと』考えていければ良いですよね。
ではまたー