※画像はマイナンバーカードの健康保険証利用 「マイナンバーカードで受付!」編 【テツandトモ】より
リアルネットワークス株式会社は、医療機関・薬局向けの顔認証マイナンバーカードリーダーに同社のAI顔認証ソフトウェア「SAFR」(セイファー)が採用されたと発表した。患者自身が読み取り機にマイナンバーカードを置くと、カード内の写真データとリーダー(読取り機)のカメラで顔認証による本人確認ができる。
マイナンバーカードの健康保険証利用は、10月20日から本格開始する。一部の医療機関・薬局などでの受付時、窓口に置かれる「顔認証付きカードリーダー」にマイナンバーカードを置き、暗証番号もしくは顔認証で本人確認を開始。薬剤情報の閲覧・特定健診情報の閲覧の同意を確認すると、受付が完了するという。
現在は「マイナ受付」のステッカーやポスターが貼ってある医療機関・薬局で利用できるとのことで、10月17日時点で全国1万件超の病院やクリニック、薬局が対応予定。詳細は厚生労働省のホームページで確認できる。
>>マイナンバーカードの健康保険証利用対応の医療機関・薬局についてのお知らせ(国民向け) | 厚生労働省
SAFRは、約0.1秒の認証で精度99.87%(マスク着用時でも認証精度約99.5%)を誇るAI顔認証だ。同顔認証システムを使うことで、非接触で感染リスクを低減し、医療現場の業務負担軽減にも貢献する。加えて、患者本人の同意を得た上で取得した情報を、医療・調剤システムと連携させることも可能だという。
またSAFRはカードリーダーだけでなく自動改札・入退出ゲート、迷子検索や徘徊の見守り(ウォッチリスト)、店舗やデジタルサイネージなどでの属性分析(デモグラフィック分析)など、幅広い用途に活用できるとのことだ。
なお、SAFRを開発したリアルネットワークスは、1995年に音楽再生ソフトウェア「RealPlayer」を開発している。リリースによると同社は「長年の動画再生技術を元にSAFRを開発し、コロナ禍で顔認証の市場が急速に拡大する中、SAFRをコアの技術として多くのチャレンジを推進」しているという。
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