NEC、AIで未整理データを分類 20時間かかる作業をわずか25分に

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日本電気株式会社(NEC)は3月2日から、企業が持つ大量の未整理のデータと分類したいカテゴリ情報を使って、人工知能(AI)が自動的にデータを仕分けする「データ自動仕分けサービス」を提供開始した。価格は月額50万円(税別)から。ただし、初期導入・仕分けAIモデル作成費用は除く。

本サービスでは「仕分け対象データ」と分類したいカテゴリである「仕分け先データ」、正解の見本となる学習用「教師データ」をWebブラウザよりアップロードするだけで、自動で分類をして簡単なデータ仕分け作業を実現する。

本サービスは、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つである独自の機械学習アルゴリズム「データ意味理解技術」を活用している。データの本質的な意味をAIで推定しながら分類するため、少ない教師データからも高速かつ高精度なデータ仕分けができるという。

たとえば、同社によると、本サービスを使うことで、商品マスタの整備において20時間かけていたデータ仕分けにかかる時間を最大50分の1にあたる25分に短縮し、同等品質を実現できることを確認したとのこと。

現在、企業活動ではマーケティングや商品企画などで、これまで以上に高品質かつ大量のデータを的確でタイムリーに活用することが不可欠になっている。しかし、データは自社内だけではなく、WebやSNS、POSなどさまざまな場所に大量に存在し、データ形式が統一されていない現状と言える。

データ分析の前提となるデータの整理や分類といった仕分け作業は膨大な工数がかかる。作業者ごとのスキルに依存しており、精度にばらつきが出るといった課題もあるという。NECはこのような課題を受けて、本サービスを提供したとしている。

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