AI開発の常識をぶっ壊すと話題になった、ディープラーニング(深層学習)のプログラム生成を可能にする統合開発環境「Neural Network Console」のスターターパックが9月18日に提供開始されました。
Neural Network Consoleが習得できる研修とテクニカルサポート、クラウド版サービスの利用料金がセットになった法人向けパッケージサービスで、我々のAI開発はどう変わるのでしょうか?
GUIベースの直観的なUI、本格的なAI開発を実現
2017年6月のディープラーニング開発のためのコアライブラリ「Neural Network Libraries」をオープンソース化して以降、
- 2017年8月コンソールソフトウェア「Neural Network Console」の無償提供
- 2018年5月複数GPUによる高速学習サービス「Neural Network Console クラウド版」の提供
と、確固たる存在感を見せるソニー。
今回提供されるのは、Neural Network Consoleが習得できる研修とテクニカルサポート、クラウド版サービスの利用料金がセットになった「Neural Network Console スターターパック」。
- ディープラーニングの活用を検討したい
- AI分野の人材育成をはじめたい
法人事業者のニーズに答える形でリリースされています。
プログラムを書かずして、初めてディープラーニングに触れる人でも使えるNeural Network Console法人向けパッケージは、企業におけるAI導入・開発ハードルを下げ、AI利活用の加速化が期待されます。
基礎からハンズオントレーニングまで。ゼロからAIの習得を実現
「私は、10年以上機械学習の分野で研究をしてきましたが、 “ディープラーニングほど簡単で、すぐに習得できる機械学習技術は初めて” です」と語るのは、ソニー株式会社 シニアマシンラーニングリサーチャー、小林氏。
“ゼロからの習得も十分可能” と言う、小林氏の言葉の裏にあるのが「Neural Network Console」です。
そのNeural Network Console スターターパックで特長的なのは、
- 研修
- テクニカルサポート
- 「Neural Network Console クラウド版」の利用料金
がセットになっている点です。
AIの知識がなくても、ディープラーニングの基礎から「Neural Network Console」のハンズオントレーニングまで、指定の会場に講師が訪問して研修を実施する手厚さ。さらに、会場の準備が難しい場合は研修会場も用意されます。
プログラムの費用感や内容はざっくりと以下ですが、ゼロからAI開発を学べて、手厚いサポートまで付いている、申し分ない内訳ではないでしょうか。
スターターパック | ライトコース | スタンダードコース |
---|---|---|
パッケージ料金(税抜) | 198,000円 | 498,000円 |
研修 | 4時間 定員5名 | 8時間 定員5名 |
テクニカルサポート | 一定質問回数 | 一定質問回数 |
クラウド利用権 | 高速GPU約70時間相当 | 高速GPU約200時間相当 |
社会のAI普及を目指したAI環境整備
Neural Network Console スターターパックは、社会におけるAI普及を目指した、AI環境整備の一環として実施された施策だと言います。
今後さらに期待される、企業におけるAI導入・利活用を、高度なプログラミングをより効率的に実現するニーズに対応した形でリリースされた「Neural Network Console スターターパック」が、日本社会のAI化にどれほどのインパクトを与えるのか。
「AI導入を考えてはいるが、一歩を踏み出せない・・・」 なんて言葉は、もはや言い訳にしかなりません。ここまでハードルが低くなっているAI開発、まず最初にするべきことは、”とりあえず試してみる“ことではないでしょうか?
Source:人工知能(AI)を実現するディープラーニング(深層学習)の統合開発環境「Neural Network Console スターターパック」を提供開始