新型コロナワクチン接種時期をAIで予測、目黒区在住の24歳は5ヵ月〜7ヵ月以内か

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株式会社JX通信社は2月15日、ニュース速報アプリ「NewsDigest」の特設ページ内に、16歳以上の全国民の新型コロナワクチン接種スケジュールをAI(人工知能)で予測する「新型コロナワクチン接種予測」機能を開始した。年齢や居住する地域などを入力すると、それぞれ接種の機会が回ってくる時期を判定できる。価格は無料。

今回は実際に、本機能を使って予測を確認してみた。

使い方は簡単だ。「生年月日」「住んでいる地域」「職業(医療従事者、薬剤師・薬局従事者など以外はその他を選択する形になる)」「基礎疾患」の有無を選択し、「AIで予測する」をタップするだけで、結果が表示される。

目黒区在住の24歳で、職業はその他、基礎疾患はなしに該当する私の場合は、5ヵ月〜7ヵ月以内に摂取の機会がくると予測されている。目黒区全体のうち、約34%〜100%の進捗時点での摂取になると見られる。

目黒区在住の24歳で、基礎疾患はなしといった条件は同じで、職業を医療従事者にした場合は、約1週間〜1ヵ月以内に摂取の機会がくると予測された。目黒区全体のうち、0%〜1%の進捗時点での摂取になると見られる。当然ながら、医療従事者のほうがワクチン接種の機会は早まると考えられる。

目黒区在住で、職業はその他、基礎疾患はなしといった条件は同じで、年齢を70歳に設定したところ、約1ヵ月〜2ヵ月以内に摂取の機会がくると予測された。目黒区全体のうち、1%〜23%の進捗時点での摂取になると見られる。医療従事者ほどではないものの、いわゆる若者よりも高齢者のほうがワクチン接種の機会は早まると考察できる。

全国1700超のすべての基礎自治体を対象に調査を実施

日本政府は、希望する16歳以上の全国民を対象に、新型コロナウイルスのワクチン無料接種を計画している。新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の「集団免疫」の成立には人口の7割程度の接種が必要とされるが、そのためにはワクチン接種のための各プロセスが遅滞なく機能し、接種の機会が広く、早く行き渡ることが重要と言える。このような課題を受け、JX通信社は本機能を開発したとしている。

同社は本機能の開発にあたって、全国1700超のすべての基礎自治体を対象に調査を実施。2月上旬時点で全国約700の自治体から得た調査への回答や自治体ごとの人口統計などの基礎データ、各都道府県の接種計画を分析し、予測結果の算出に反映しているという。

本機能はデータサイエンスを専門とする米イェール大学助教授で、半熟仮想株式会社代表の成田悠輔氏の監修のもと、共同開発した。日本国民のワクチンへの高い関心に応えるとともに、自治体ごとの接種スケジュールなどロジスティクス上の課題をデータサイエンスの力で明らかにすることで、ワクチンがより広く、早く行き渡ることに貢献したいといった狙いがあるとのこと。

今後も、同社は本機能について、実際にワクチン接種を受けた人のデータ提供を受けるなど、機能は拡張する準備をしており、予測結果も新たな情報やデータをもとに定期的にアップデートする予定という。このため、結果の確認は1度きりではなく、時間をおいて繰り返し確認することを推奨している。

多くの自治体で年内に人口の7割が接種する目処立たず

一方で、同社は全国1700超の基礎自治体を対象に実施した調査の結果、多くの自治体で年内に人口の7割が接種する目処が立っておらず、とりわけ人口の少ない自治体では乏しい医療資源がボトルネックとなり、接種計画の長期化が懸念される現状が明らかになったとしている。詳細は調査ページを見てほしい。

本予測は厚生労働省発表や自治体に対する調査のほか、人口統計などの関連データをもとに、同社が独自に算出したものだ。実際のワクチン接種の時期を保証するものではない。接種の順番や時期は自治体毎の判断や、作業の準備状況・進捗などによっても変動する。同社は自治体や厚生労働省に分析結果について問い合わせるのは控えるように呼びかけている。

>>ニュースリリース