AIを使って乳がん検査の精度向上へ、早期発見と診断の実現目指す

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<画像出典:Pixabay

株式会社NTTデータとDataRobot, Inc.は3月26日、株式会社ミルテルが提供する乳がん検査「乳がんミアテスト」の精度向上のために、AIサクセスプログラムなどの活用開始を発表した。

AIを活用することで、検査のさらなる精度向上や開発スピード・作業効率の改善を実現していく。これによって、乳がんの早期発見・診断を実現できると考えている。

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乳がんを早期発見して死亡率を低下させる狙い

ミルテルが提供している乳がんミアテストとは、各臓器から出る疾患特異的な因子であるマイクロRNAなどを検出し、疾患の早期発見を促す血液検査だ。

ミアテストは、採決による検査のため、既存の検査に比べて患者の負担が少ないメリットがある。また、画像検査などでは発見されにくいレベルのものでも検知できると期待されている。

これまでのミアテストの実現には、手動で作成した数式ベースの予測モデルを使って検査していた。今回、乳がんミアテストの開発に、機械学習の自動化を実現するエンタープライズAIプラットフォーム「DataRobot」と、AI・データ活用を支援する「AIサクセスプログラム」を適用させることで、機械学習モデルの選定やパラメーター最適の自動化、高度な統計的知見に基づいたデータ処理が可能になる。つまりは、乳がんの早期発見や診断を実現できると考えられている。

日本人の死因は男女ともに「がん」が第1位で、そのなかでも乳がんは、女性のがん罹患数では第1位、死因では5位となっている。

そのため、乳がんを早期発見できるようになれば、死亡率を下げられるだけでなく、手術に頼らない治療にもつながるため、完治後の患者負担の軽減に大きく貢献できるとしている。

オリンパスは大腸がんの発見を補助するAIを発売

がんの発見にAIを活用する事例は、続々と発表されている。

国内がん死亡数第2位である大腸がんの早期発見ために、オリンパス株式会社は3月2日、大腸内視鏡画像をディープラーニングによる人工知能で解析し、内視鏡検査中に病変が映っているかを推測することで医師の診断を補助する内視鏡画像診断支援ソフトウェア「EndoBRAIN-EYE(エンドブレインアイ)」を2020年5月下旬から国内で発売することを発表した。

エンドブレインアイは、大腸内視鏡検査中の画像をAIが解析し、ポリープやがんなどの病変候補を検出すると音と画面上の色によってリアルタイムで警告する。

発見した病変候補の位置までは、特定させる設計にはあえてしていない。これは、医師への警告にとどめることで、病変の発見を支援しつつ、最終的な診断は、医師に任せるためだ。つまりエンドブレインアイは、医師に代わるものではなく、医師を補助するAIなのだ。

なお、エンドブレインアイは動画から出した約395万枚の内視鏡画像をディープラーニングに基づいて学習したところ、臨床性能試験では感度95%、特異度89%の病変検出精度を達成したという。