ドコモや富士通、AIでプロ野球のハイライト映像を配信 映像認識率はおおむね90%

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試合画像は実際のバンテリンドーム ナゴヤ館内映像をキャプチャし、加工処理している。

株式会社NTTドコモ、富士通株式会社、株式会社ナゴヤドームは6月30日、AI(人工知能)によるリアルタイム映像活用技術「Realtime Movie Utilization技術(RMU技術)」を用いて選手の打席ごとの映像を解析する実証実験の結果を発表した。

本実証実験では、バンテリンドーム ナゴヤ(ナゴヤドーム)のペアシート「docomo 5G プライム・ツイン」に設置した5G端末に、ハイライト映像を抽出・保存したもの(自動ハイライトコンテンツ)を配信する。

実証実験の結果、RMU技術のAIによる映像認識率(各打席のハイライト映像の抽出および打席の結果判定や選手名の検出など)がおおむね90%を達成することを確認できたという。

2021年プロ野球シーズン終了まで本サービスを継続

本実証実験は、NTTドコモとナゴヤドームが2019年9月に締結した「新たな観戦スタイルの創造」に関する連携協定にもとづくもの。実証実験は2021年3月30日から実施した。

NTTドコモは5G MECでの映像編集・配信環境の構築・提供、富士通はAIによるリアルタイム映像解析技術(RMU技術)の提供、ナゴヤドームはカメラ映像および実証フィールドの提供を手がけた。

本実証実験ではバンテリンドーム ナゴヤの館内映像から、選手の打席ごとの結果を解析して映像を保存(クリップ映像)。「docomo 5Gプライム・ツイン」の各シートに設置した5Gスマートフォンの画面(LMV画面)には、クリップ映像作成時にスコアボード欄に通知される。

クリップ映像再生アプリを表示すると、任意の回のクリップ映像を「中継」「3塁側カメラ」「ベンチ上カメラ」の3映像から選択して再生できる。

富士通は今後も安定的に自動ハイライトコンテンツを提供することが可能と判断し、2021年プロ野球シーズン終了まで本サービスを継続することを決定したという。

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