日テレに入社したAI搭載アナウンサー 会話AIで日本語も英語も自然なやりとりに対応

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2018年4月に日本テレビに“入社”したアナウンサー・アオイエリカが世界から注目を集めている。

アメリカで開催中の最新テクノロジーの見本市「CES2020」にて、アオイエリカが展示の紹介や来場者とのコミュニケーションを取っている。経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラム「J-Startup」のパビリオンにおける日本の先進的取組みの目玉のひとつのようだ。





アオイエリカの周囲には大勢の人だかりができていた

アオイエリカは、2017年に誕生したAIを搭載したアンドロイドアナウンサー。自由対話が可能でコミュニケーションを取れる。膨大な情報の短時間、リアルタイムな収集・分析などが得意。身長は166cm。

デモンストレーションでは、J-Startupパビリオンの29の出展企業、商品をアオイエリカが英語で紹介。ディスプレイ表示の切り替え、字幕表示と原稿の読み上げを自動的に連動させた一人三役をこなしている。また、会話AIによって、日本語と英語で来場者との雑談などにも対応。話し相手の顔を見て会話するのが特徴だという。

YouTube「エリカちゃんねる」では、アオイエリカが会話している動画がアップされている。実際に視聴すればわかるが、普通に会話できている。口が若干開きがちなものの、まばたきもするなど細かいギミックも搭載。

プレスリリースによると、アオイエリカは今後も、さらに多くのイベントやウェブコンテンツ、番組などに参加するそうだ。加えて、英語によるやり取りや会話高度化を通じて、技術実証とともに国際的なブランドイメージの向上を図りたい、としている。

女子高生AIと会話をする授業が実施

アオイエリカに限らず、AIと会話をすることは、徐々に身近なモノになりつつある。

2019年11月には、学校法人鎌倉女学院高等学校にて「3DCG女子高生Saya」と会話をし、AIの技術を学ぶ授業が行なわれた。

アオイエリカとは異なり3DCGではあるものの、音声と口を同期させて動かすリップシンクを取り入れることで、口の動きと発する声を自然な形に近づけたそうだ。

3DCG女子高生Sayaのプレスリリース(外部サイト)によれば、リップシンクの仕組みは以下の流れで発話まで至っているという。

  1. マイクを通して生徒の声を取得
  2. 音声データをテキストデータに変換(Speech to Text)
  3. テキストデータを解析し返答文章を生成
  4. 返答文章を音声データに変換(Text to Speech)
  5. 返答文章および音声データを元に口の動きを生成
  6. 生成した口の動きと音声データを組み合わせて発話

アオイエリカもSayaのように自然な“口パク”ができるようになると、一気に普及しそうだ。24時間連続稼働など、アンドロイドアナウンサーならではの特徴をもっていることからも、今後の発展には期待大だ。