NVIDIA、Armを約4兆円で買収 AI時代のコンピュータ企業を目指す

このエントリーをはてなブックマークに追加

NVIDIAは9⽉14⽇、ソフトバンクグループ株式会社(SBG)およびソフトバンク・ビジョン・ファンド(ソフトバンクグループ)から、Arm Limited(Arm)を400億⽶ドル(約4兆2000億円)で買収したと発表。

NVIDIAの最先端のAIコンピューティング プラットフォームと、Armのエコシステムを融合することで、ともにイノベーションを加速させるという。巨大な⾼成⻑市場に事業を展開し、人工知能(AI)時代に向けた世界最高のコンピューティング企業を目指すとしている。

ソフトバンクグループは、NVIDIA株式を保有することで、Armの⻑期にわたる成功に引き続きコミットする。なお、株式保有⽐率は10%以下を⾒込む。

※公開当初、記事のタイトルを「約4兆円」ではなく「約4億円」と表記しておりました。正しくは「約4兆円」です。お詫びして修正いたします。(9月16日 10時57分)

>>ニュースリリース

「AIは現代において最もパワフルなテクノロジー」

NVIDIA 創業者/CEOのJensen Huang(ジェンスン フアン)氏、SBG 代表取締役会⻑ 兼 社⻑の孫 正義 氏、Arm CEOのSimon Segars氏によるコメントは、それぞれ以下のとおり。

──NVIDIA 創業者/CEOのJensen Huang(ジェンスン フアン)氏

「AIは現代において最もパワフルなテクノロジーであり、コンピューティングの世界に新たな波を起こしてきました。数年の内には、何兆ものコンピュータがAIを稼働させ、今⽇のインターネット オブ ピープル(IoP)の数千倍にも上るIoTを創出することになるでしょう。両社の連合は、AIの時代において優れたポジショニングの企業を作ることになります」

──SBG 代表取締役会⻑ 兼 社⻑の孫 正義 氏

「NVIDIAはArmにとって理想的なパートナーです。Armを買収して以来、私たちは私たちの掲げたコミットメントを重んじ、⼈材、テクノロジー、R&Dに重点的に投資し、⾼成⻑を⾒込める新しい領域にビジネスを拡⼤してきました。テクノロジーのイノベーションにおける世界のリーダーと⼀緒になることはArmに新しくエキサイティングな機会をもたらします。このたびの両社の魅⼒的な連合は、Arm、ケンブリッジ、英国が現代のテクノロジーのイノベーションの最前線に⽴つことであり、ソフトバンクがNVIDIAの主要株主として、Armの⻑期に渡る成功に投資していくことをうれしく思います。今後のビジネスの継続的な成功をサポートしていけることを楽しみにしています」

──Arm CEOのSimon Segars氏

「ArmとNVIDIAは、ユビキタスで⾼効率のコンピューティングが、世界の差し迫った課題である気候変動、ヘルスケア、農業や教育に対処するのに役⽴つというビジョンとパッションを共有しています。このビジョンを実現するには、ハードウエア、ソフトウエアにおける新たなアプローチと、⻑期に渡る研究開発が必要です。技術⾯における両社の強みを持ち寄ることで、私たちは進歩を加速させ、グローバルなイノベーターのエコシステムを実現する新たなソリューションを導き出すことができるでしょう。当社経営陣と私は、次章を⼀緒に描くことができるNVIDIAと合流することをうれしく思います」

ソフトバンク、孫正義氏「日本はAI後進国」発言を自ら変えられるか

ソフトバンク株式会社 テクノロジーユニット 技術戦略統括 AI戦略室 室長の松田慎一氏、ソフトバンク株式会社 テクノロジーユニット 技術戦略統括 AI戦略室 企画室 室長の國枝良氏(左から順に)

ソフトバンクグループ株式会社(SBG)は、AIに関する取り組みに積極的な企業として知られる。

最近でも、ソフトバンク株式会社、ソフトバンクグループ株式会社、ヤフー株式会社、国立大学法人東京大学(東大)は7月30日から、世界最高レベルの人工知能(AI)研究機関として、「Beyond AI 研究推進機構」で共同研究を開始した。ソフトバンク、ソフトバンクグループおよびYahoo! JAPANから、10年間で最大200億円を拠出する。

ソフトバンクと言えば、2019年7月18日にソフトバンク主催の法人向けイベント「SoftBank World 2019」で、取締役会長の孫正義氏が「日本はAI後進国」と発言したことが大きく報じられたことも記憶に新しい。

Ledge.ai編集部ではソフトバンクの担当者に、「Beyond AI 研究推進機構の設立は、孫正義氏による『日本はAI後進国』発言を踏まえたものなのか?」や「投資金額は10年間で最大200億円と膨大な金額だが、なぜこの金額をつぎ込むのか?」など、質問をぶつけてみた。

気になる人は以下の記事をチェックしてほしい。