おはようございます。アズマです。
最近デジマ系のセミナーなどでもよくO2Oの話題がでます。
なぜ、いまO2Oがこんなに注目されているのでしょうか?
今回はBeacon対応のSDK『popinfo』を提供するアイリッジの渡辺さんにその辺のお話をうかがってきました。
Just in Timeという考え方
なぜいまこんなにもO2Oが注目されているのでしょうか?

そうですね。まずO2Oという言葉自体は新しく、2013年にBeaconが登場してJust in Timeという考え方とOS企業の後押しがあり急速に拡大しました。
渡辺さんが言うには
インターネットの普及によりユーザーが多くの無駄な情報から必要な情報だけを選ばないといけなくなり、Just in Time(必要なものを必要なタイミングで必要なぶんだけ)でユーザーに嫌がられることなく実施できるO2Oが注目されるようになったということ。
さらにOSがアップデートするたびにBluetoothの設定をデフォルトでONにしてくれたりデバイス側でBluetoothの電池消費を制御してくれたりとApple(iOS)、Google(android)のOS企業側の後押しが大きかったとのことでした。
O2Oのさまざまな導入事例
Beaconを使った施策はどういったものがありますか?

電車の中でニュースを読む人が多いというリサーチ結果から電車に乗ったタイミングでニュースのプッシュ通知をするという施策をしました。
集めた情報をもとにプッシュ通知をする場所とタイミングを決める。
施策によっては開封率が50%を超えるコトもありマーケティング観点でのインパクトも大きそうです。
他にもいくつかの事例を教えていただきました。
場所・時間・つぶやきからピンポイントでお知らせする

popinfoの特徴としてSNSと連動するコトが可能です。
例えばSNSで『終電逃した』とつぶやいた人に近くの居酒屋の”朝まで飲み放題クーポン”を発行するなんて施策を打つことができます。
仕組みとしては
- SNSでなにかがつぶやかれる
- つぶやきを形態素解析
- 位置情報、時間、行動履歴などから最適な情報を送信
SNSの情報(心情や状況)に時間と場所がわかれば、かなりone2oneな情報を送ることが可能になりそうです。
商業都市開発のためのアナリティクス

GPSを使った行動履歴からターゲットの行動を分析し、プロモーションする時間や場所を検討したりします。
同じ要領でBeaconを使ってもっと詳細に解析することも可能だということでした。
例えば百貨店内の導線を計測し回遊率を向上させたり離脱ポイントを見つけたりすることも可能とのことでした。
Beaconを使った新しいユーザー体験

Beaconを使ったレクリエーションの依頼も最近多いです。特にアニメやゲームのキャラクターと鉄道を組み合わせて、親子で楽しめる鉄道スタンプラリーがひそかなブームになっています。
紙とスタンプがスマホと電子スタンプになった新しいユーザー体験。コンプリートすると限定キャラがもらえたりイベント後の動線移動もスムーズです。
さいごに
いま話題のAIやMAやBotもやりたいコトは一方通行ではないone2oneのコミュニケーションということでした。
O2Oもユーザーが必要としている情報を必要としているユーザーに必要な量だけをどれだけ精度高くできるか。
いわばマーケターの力量により効果に差がでるサービスだと思っています。
マーケターの方はこの辺の情報に今後も注目ですね。
渡辺さん、お忙しいところ本当にありがとうございました。