タケロボ株式会社は1月24日に、岐阜県の大垣市役所にAIを搭載したロボットが導入されたことを発表した。すでに本番稼働中とのことだ。
案内ロボット「ロボコット」。コミュニケーションインタフェースとして、音声(認識・発話)、画面(タッチパネル)、手書きを装備し、AIを活用した各種案内を行うぬいぐるみを被ったロボットだ
4言語に対応など各設置場所に応じた案内を提供
大垣市役所に導入されたのは、案内ロボット「ロボコット」呼ばれるもの。大垣市役所にはロボコットが3台設置され、各設置場所に応じた案内を提供するという。
主な機能や特徴は以下(プレスリリースより転載)。
総合案内カウンター設置の窓口案内支援用
- 総合案内
- 多言語による案内
- QRコード連携
- 移動案内ロボットの呼出し
来庁した目的を伝える(話し掛ける)と、担当課を案内します。
総合案内は日本語に加え、英語、ポルトガル語、中国語でも対応可能。
担当課の場所は地図を表示するとともに、QRコードを表示し、スマホで地図を表示することができます。
移動して案内をするロボットを呼び出す機能も装備しています。
サービス課カウンターおよび障がい福祉課カウンター設置の各種案内支援用
- 申請書の書き方説明
- 翻訳支援
- 筆談支援
住民票等の写し、印鑑証明書、など各種申請書の書き方を説明します。
英語、ポルトガル語、中国語と日本語間の翻訳を行います。
話すことが困難な方の筆談対応を支援します。
画像は大垣市の公式サイトより
タケロボのプレスリリースによれば、運用におけるAIの追加学習などは、利用状況に応じて対応するとのこと。
>>プレスリリース(@press)
官公庁で進むAI導入、青森県庁では議事録を自動作成
実は大垣市だけでなく、いま、さまざまな市区町村でAIの導入が進められている。
今年1月9日には、青森県庁で会議の議事録を自動で作成するAIの導入が発表された。
議事録を作るという作業は、会議を実施している企業などにとっては必要不可欠なこと。ただ、実際に作ってみると、会議時間の何倍もの制作時間を要することもしばしば。そこで、業務の効率化をするためにも青森県庁ではAI議事録を導入することになったそうだ。
役所などが率先してAIを導入し、単純作業を効率化させることで、人には人だからできる作業に集中させるような風土が構築されそうだ。