アーティサン株式会社は5月30日、同社が提供する予約配車システム「オンデマンドバス予報」に、新機能として運行ルートを自動策定するAI機能をリリースしたと発表した。
「オンデマンドバス予報」は、路線バス等がカバーしきれない公共交通空白地域の解消を目指す「デマンド型交通」をより安価で容易に実施するためのシステムだ。
従来のオンデマンドバス予報は、定時定路線型(定刻に決まった場所で乗降し、予約のある時のみ運行)のセミデマンドに対応したサービスを提供してきた。
しかし、地域によっては「運行ルートや定刻を定めずに所定の場所へ向かう」というような運行が必要となる場合がある。
今回追加したAI機能では、オンデマンド運行としての乗り合いを鑑みながら運行ルートを自動策定する機能を実装することで、上記のケースに対応した。これまでの定時定路線型に加えて、新たに2種類の運行ができるようになる。
- 自由経路ミーティングポイント型:予約に応じて決められたバス停を回る
- 自由経路ドアツードア型:バス停を使わず、予約された地点を回る
どちらの形式も、複数予約から乗り合いを考慮しながら、AIが運行ルートを自動策定する。ある程度の利用者が見込め、なおかつ停留所までの移動を極力減らしたいといった場合にこれらの形式が適合する可能性が高くなる。
利用イメージは以下のとおり。
- 予約:利用者側の予約画面では、地図から乗降車地を自由に設定できる。また、各地点の可能な時間帯から予約時間を選択できる。
- 予約確認:事業者側の予約確認画面からも、地図で乗降車地点を確認できる。
- 運行:車両側サイトの運行画面にて、決定された運行計画の道のりが地図上に表示される。
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