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paiza株式会社は1月31日、ITエンジニア向けの転職・就職・学習プラットフォーム「paiza(パイザ)」を利用中のエンジニアを志望する2023年卒の学生向けに実施した、就職活動に関する調査の結果を発表した。
就職活動の各段階について、いつから開始したか聞くと、2023年卒の学生は従来以上に就職活動の早期化が進んでいることがわかった。
2023年卒の学生は約4割が2021年6月以前から自己分析や企業研究などを始めたと回答。2022年卒と比較すると、7.8%の増加が見られた。2023年卒の学生は2021年10月までに約8割の学生が就職活動を開始している。
エントリーや応募は企業が求人を公開する時期に依存するため、劇的な変化は起きていないが、2022年卒の回答より早期化が進んでいることがわかった。
paiza株式会社 取締役 升水啓太氏によるコメントは以下のとおり。
「新卒の就職活動は年々早期化が進んでいますが、特に2023年卒採用では学生の動きが早まりました。エンジニア志望の学生の動きが早まっている背景として、学生側・企業側双方の事情があげられます。
新型コロナウイルスは2020年以降の就職活動に甚大な影響を与えています。企業による採用数の見直し、入社直前での内定取り消しなど、学生にとっては非常に強い逆風となりました。2023年卒の学生は、自分たちの上の世代がコロナ禍で直面した現実を間近で見ており、現在の就職活動の厳しさを知っています。就職への強い不安感が早期の動き出しにつながっていると考えられます。
また、コロナ禍によってオンライン選考が主流となり、今までよりも企業の情報発信が増えました。これにより学生が情報収集しやすくなったことも、就職活動早期化の一因と考えられます。
一方、企業側は、コロナ禍以前から優秀な学生を確保するために採用活動の開始時期を年々早めてきました。特にエンジニア職の採用は難しく、高い実力を持つ学生は企業間で熾烈な獲得競争が起きています。加えて、コロナ禍で業績が悪化している企業も増えており、少数精鋭で優秀な人材を早期に囲い込む動きが加速しています。
就活の早期化への対応は、多くの学生と企業にとって手探りな状況です。さらにこれまで新卒一括採用を実施してきた経団連も、通年採用を拡大していく姿勢を示しており、就活のあり方に影響が出ることが予想されます」
調査の概要は以下のとおり。
【2023年卒学生の就活状況調査】
- 調査期間:2021年12月3日~16日
- 調査方法:インターネットによる調査
- 調査対象:「paiza新卒」を利用中で、2023年卒業予定の学生
- 有効回答数:146人
【2022年卒学生の就活状況調査】
- 調査期間:2020年12月3日〜16日
- 調査方法:インターネットによる調査
- 調査対象:「paiza新卒」を利用中で、2022年卒業予定の学生
- 有効回答数:140人
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