Pythonは591万円、プログラミング言語別の求人提示年収

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paiza株式会社は4月15日、2021年3月に現役のITエンジニア向けに実施した「開発言語に関する調査」の結果を発表した。プログラミング言語別に求人に記載されている提示年収の平均を算出すると、「Python(Python 3)」は591万円だった。

得意だと思う開発言語は「Java」が1位

自分が1番得意だと思う開発言語を聞くと、「Java」が1位になった。さまざまなシステムに幅広く使用されており、業務経験がある人が多いためと考えられる。そのほか、2位以下は「Python」「C言語」「C#」が続く。いずれも広く開発で使われている言語だが、近年はとくに「Python」の人気・需要が高まっている。

今一番学びたい言語は「Python」が1位

今一番学びたい言語に関する質問では「Python」が1位に輝いた。文法がわかりやすくプログラミング初心者でも学びやすい点に加え、人工知能(AI)や機械学習でよく使われることが理由と考えられる。paizaが2020年2月に実施した「好きなプログラミング言語」調査でも1位で、今後も高い人気が続くと見られる。

2位は2010年に登場した「Rust」だった。「Rust」は安全性、速度、並行処理に優れており、近年急速に人気を伸ばしている。

求人数は「JavaScript」が1位

企業が求める開発言語の経験について、paizaに掲載されている求人数は「JavaScript」が1位だった。ITエンジニアが得意な言語、学びたい言語とは少し離れていると言える。

「JavaScript」はフロントエンド開発で広く採用されているほか、一部サーバサイドでも利用されるなど企業側ニーズの高いという。ITエンジニアから人気の高い「Python」は求人数では5位にとどまった。

提示年収の平均は「Python(Python 3)」が591万円

開発言語別に求人に記載されている提示年収の平均も算出すると、平均年収1位となったのは「Scala(632万円)」だった。そのほか、「TypeScript(616万円)」「Go言語(612万円)」「Kotlin(600万円)」「Python(591万円)」と、比較的新しい言語が上位を占めた。

企業が求める開発言語の経験と同じく、エンジニアの希望とはやや隔たりがあると言える。新しい開発言語は必然的に業務経験のあるエンジニアがまだ少ないため希少価値が高く、提示年収も高くなる傾向にあると見られる。

調査期間は2021年3月19日〜28日。調査方法はインターネットによる調査。調査対象は「paiza転職」を利用中の現役ITエンジニア。有効回答数は369名。

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