360度写真から1枚の平面写真を作るAI、普段見せない表情も写せる

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株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)のオープンイノベーションラボ(以下、イノラボ)は2020年4月9日に、360度写真から最適な平面写真を切り出すAI(人工知能)技術「Image Molder」の開発を発表した。

ISIDは、「HUMANOLOGY for the future〜人とテクノロジーで、その先を作る。〜」をビジョンに、社会や企業のデジタル技術の浸透を技術力と想像力で支援している。イノラボは、先端テクノロジーを活用したサービス開発を、世界に先駆け手がけることを目的に、ISIDが2011年に設置した研究開発機構だ。

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撮影から共有までAIが自動で

スマートフォンやSNSの普及に伴い、日常の行動を写真で記録・共有することはより身近な行為となった。近年は360度カメラのような新しい技術を搭載したカメラも広まりつつある。イノラボはこうした新しいカメラを活用し、AIによる画像解析やネット技術を組み合わせてImage Molderを開発した。


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Image Molderは、写真に写る人や物をAIが認識し、対象ごとに最適な構図の写真を切り出す技術だ。この技術を活用し、以下のプロセスを自動で行う仕組みを開発した。

1 任意の場所に設置した360度カメラで周囲を連続撮影、クラウド環境にアップロード。
2 クラウド上で、AI技術により対象ごとに最適な構図に調整後、平面写真へ切り出し。その平面写真をタップすると、ほぼ同様の構図に調整された360度写真にすることが可能。
3 切り出した写真を指定した条件に基づいてフォルダに分類、共有。

※ 本技術の開発にあたり、クウジット株式会社が技術パートナーとして協力

まこと幼稚園で実証実験を実施

イノラボは、幼稚園型認定こども園まこと幼稚園で、Image Molderの実証実験を実施した。幼稚園・保育所では、日常的にカメラを使って子どもの活動を記録していたため、教諭や保育士が一定の時間や労力を割いていた。今回Image Molderを活用し、以下の仕組みを実現・提供できた。

・360度カメラを設置、自動撮影することによる、園児たちの日常の自然な様子の記録
・撮影データから一人ひとりの園児をAIが識別、最適な構図に調整した写真の切り出し
・園児別に自動でフォルダに分類
・保護者が自分の子供用フォルダのみを閲覧・ダウンロードできるアプリの提供

本実証実験に参加した保護者からは「自分の子がしっかりと写っていた。真剣な表情など、自宅では見ることができない表情がみられた」「普段保護者が見ることができない園での子供目線を見ることができた」などの声が寄せられた。

イノラボは今後、本実証実験で得られた結果をもとに、Image Molderのさらなる機能拡張や幅広いシーンでの活用を目指していく。

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