とうとう、DX推進の資格が登場した――。IoT検定制度委員会(株式会社サートプロ内)が、初めてDX推進を行うユーザーのスキルレベルを明確化する認定資格「+DX(プラスディーエックス)」の情報を10月10日に公開した。
>>DX推進 初めての方のための 最初の認定資格 | iotcert
「+DX」は、DX推進に必要なスキル・リテラシーを証明する資格とのこと。ビジネスパーソンがもともと持っている能力や技術力に対して、+αとなるDXについての知識および体系の理解度を測定。DX推進に欠かせない、一定のスキルやリテラシーがあることを証明するものだとしている。
想定受験者
「+DX」の想定受験者は次のとおりだ。
- 社長や役員からDX推進を求められた事業部長・マネジメント層
- DX推進プロジェクトに所属されている社員の方
- IoTやAIに関心が高く、アウトプットとしてDX推進を行いたい方
- DX関連の新事業・事業開発に携わっている方
リリースによると「本試験はIT関連技術者や製造業の方以外でも、非IT部門に所属される方でも受験いただけます。」とのことだ。
出題範囲・試験概要
試験は5つの「出題カテゴリ」から、20%ずつ出題される。
- 出題カテゴリ
- 革新性、創造性:DX推進、デジタル・トランスフォーメーションなどの理解、イノベーション、スタートアップ、リーン手法など。
- 実現性、計画性:DX推進するための考え方や計画、実現するアイデアや構築システムの提示、PoCなど。
- 生産性、付加価値:必要となる技術やサービス(IoTやAIなど)の導入、デジタル化した場合の生産性や原価、人的レベルの考え方など。
- 継続性、人材育成:DX推進を通じた事業の継続性や仕様変更など可変性、不確実な未来への対応。DXを推進する人材の育成として考え方・手法など。
- 共創、顧客視点:社内・社外の連携、パートナーとの共創意識、合意形成など。顧客の価値に立脚した視点でのものづくりなど。
- 問題総数:30問程度(5カテゴリ×6問)
- 出題形式:CBT方式(コンピュータベースドテスティング)
- 合否形式:80%以上正解で合格※再受験もすぐに可能
- 能力基準:
- デジタル・トランスフォーメーションが理解できている
- DX推進のユーザーとしてプロジェクトに協力ができる
- DX推進の役割として担当者や推進メンバーになれる
「+DX」の受験には、セミナーや講座の受講は必要ないとのこと。なお、経産省や総務省、内閣官房のDX関連の書類をまとめた「出題参考資料」ドキュメントが公開されている。
12月に本試験を公開予定
本試験は12月に公開予定で、模擬試験の受験者にメールで案内されるという。なお、本番の試験と同じ出題範囲・レベル・出題形式のとのこと。現在申し込みを受付けており、以下のスケジュールで運営予定とのことだ。
- 10月:スキルマップベータ版リリース
- 11月中までに:模擬試験公開
- 12月:本試験公開
>>プレスリリース
本試験のレベル感や受験料、そもそもDXに関する知識とはなにか?といった不明な情報も多く、続報が待たれる。