こんにちは、大嶋です。
少し前のニュースですが、グーグルと衣料品通販サイト”ザランド”が新しいプロジェクトを始めたようです。
その名もプロジェクト・ミューズ。人工知能を用いて独自のファッションデザインを3Dで提案するというもの。
……??
文章だけで書くとなんだかわからない感じですが、実際に使ってみたのでレポートします。
人工知能による優秀なファッションデザイナーの登場が、今後のファッション業界を左右するかも……?
グーグルとザランドが始めたプロジェクト・ミューズ
プロジェクト・ミューズとは、グーグルと衣料品通販サイトのザランドが、AIをファッションデザインに利用することで革新的なデザインを作り出すことを目的に始められた実験的な試みです。
グーグルは以前から、ニューラルネットワークを用いて、膨大なイメージデータからAIに新たな画像を提案させるという技術「DeepDream」を持っていますが、今回はこれをファッションデザインというテーマでやってみようということらしいです。しかも3Dで。
このシステムでは、600人以上ものファッション業界のエキスパートたちによる色や生地の好み、そしてグーグルとザランドのファッションに関する膨大なデータがふんだんに盛り込まれているそう。
この膨大な情報から、独自の新しい3Dファッションデザインを提案することができるとのこと。
誰でもプロジェクト・ミューズのウェブサイトにアクセスすれば使うことができます。私も実際に使ってみました。
まるでファッションショー。AIデザイナーの実力に驚く
このシステムは、スマートフォンやタブレットから使うことができます。
使い方としては、ただ画面の指示に従って
- 性別
- 好きな色
- その日の気分
などなどの情報を入力し、あとは好きなようにお絵かきすればいいだけ。
すると入力した情報を元に、プロジェクト・ミューズが独自の3Dのコーディネートを提案してくれます。
ここまでにかかる時間は1~2分程度。3Dのデザインなので計算量は多そうですが、非常にスピーディーだと言えるのではないでしょうか。
ちなみにできたデザインは以下のような感じ。
実際に着てみようと思うかと聞かれると……なんとも微妙な気分になりますが、それはさておき、革新的なデザインを提案してくれました。
個人的にはファッションショーにそのまんま登場しそうな印象を受けますし、かなりハイレベルなデザインだなぁと感じました。
ファッションデザイン分野でAIの活用によって市場はもっと盛り上がる?
プロジェクト・ミューズが実際にファッションデザインに活用できるとすれば、次々と新しい(といっても元となるデザインはあるんですが)ファッションを生み出せることになります。
もしかしたら、AIが提案したデザインだけでブランドを立ち上げられる日も来るかもしれません。
この技術がファッション業界で一般的になれば、流行を読むのも作るのもより簡単にいきそうですし、ファッション業界のビジネスは以前よりスムーズに進むのではないでしょうか。
ファッションは生活にも非常に密接に結びついている分野。ファッション業界を起点にもっともっとAIが生活に入り込んで、もっともっとAI業界が盛り上がれば……なんて期待してしまいました。