株式会社アドバンスト・メディアのAI音声認識を活用したクラウド型議事録作成支援サービス「ProVoXT(プロボクスト)」が茨城県庁に採用された。
議事録に関連する課題は、自治体だけではなく、ほぼすべての企業が抱えるため、非常に興味深い事例だ。
録音した音声を職員が何度も聞き返していた
茨城県庁では、重要な会議や打ち合わせの議事録を作成するために、録音した音声を職員が何度も聞き返しながら文字起こしをしていたという。
文字起こしは会議時間の何倍も時間がかかる。できることなら機械に任せたい業務のなかでもトップに食い込むだろう。
その課題を解決するために採用されたのが、クラウド型議事録作成支援サービス「ProVoXT」だ。すでに運用を開始しているという。
数時間の録音データが十数分でテキストデータ化
ProVoXT利用の流れは以下だ。
- 音声をマイクやデジタルレコーダーで録音
- インターネット経由で専用サーバーに音声をアップロード
- 会議音声を自動で文字化
特別難しい作業はない。
導入効果でいうと、数時間の録音データが十数分でテキストデータ化。時間と作業負担を大幅に削減できたという。
さらに、認識結果は音声データと紐づけされている。専用の編集ソフト「AmiVoice Rewriter(アミボイス リライター)」を使い、音声を聞きながら誤認識部分の修正、編集が簡単に行える。
そもそも自治体がクラウドサービスを積極的に活用していることも驚きだが、茨城県知事である大井川和彦氏は元マイクロソフトアジア執行役員、執行役常務と聞けばうなずける。
茨城県総務部行政経営課 係長 佐藤 広明氏は以下のように述べている。
「ProVoXTの導入で、これまで職員が担っていた作業時間が大幅に短縮されました。
現在は、限られた端末のみで使用していますが、今後は各部署にインターネット端末を配備し、各職員が直接ProVoXTを利用できる環境を整備したいと考えています。
また、小さな会議も含めれば、かなりの数の文字起こしを行っているため、職員に利用を促していきます。単調な文字起こし作業から職員を解放し、本来的な業務に集中できるようにするために、ProVoXTが助けになることを期待しています」
source:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000020223.html