ミツバチをAIで守る!ダニの発生を画像認識AIで監視するプロジェクト

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Thumb-nail Photo by Annie Spratt on Unsplash

ミツバチを壊滅させる脅威が世界中で広まっている。

ミツバチを扱っている養蜂家や企業が、その脅威に人工知能を使って立ち向かうプロジェクト「Purple Hive Project(パープルハイブプロジェクト)」をオーストラリアから発足させた。

ミツバチをむしばむ小さな吸血鬼

養蜂は生物を扱う農業であるため、自然環境の影響や農薬には特に気を使う必要がある。なかでも厄介な脅威の1つに「ミツバチヘギイタダニ」の存在がある。

ミツバチヘギイタダニはミツバチに寄生するダニの一種だ。ヘギイタダニやそれらが媒介するウイルスによって、ミツバチや巣は破壊されるほど致命的なダメージを受ける。ダニの被害はアジアから欧米に広がっており、欧米では数百万箱以上ものミツバチが全滅したと言われている。

日本でも一時期被害が多数報告され、現在は届出伝染病に指定されている。

今までオーストラリアではこのダニの被害は確認されていなかったが、2020年4月に初確認され、対策が必須になった。

そこで蜂蜜の生産などを手掛けるオーストラリアの食品会社Bega Cheeseは、ダニに寄生されたミツバチを自動的に検知し、通知するシステムを開発した。

完全自動監視システムで労力の削減へ貢献

ソーラーパネルで動くこのシステムは、蜂の通り道になる場所に360度映すことができる小型カメラを設置し、カメラから撮れた映像を24時間リアルタイムで画像認識AIが分析する。もしもダニの存在が検知された際には、養蜂家のスマートフォンに警告が通知される仕組みになっている。

小型カメラをいくつもの養蜂場に設置することで、最短時間で該当の養蜂箱を隔離し、被害を抑制することにつなげる。

これまで目視でダニの監視をしてきた養蜂家にとって、より効率的に安全な養蜂をする手助けとなった。

今後はダニの観察など以外にも、撮られた映像を蜂の研究などに活かし、より効率的な養蜂方法などの発見などに活用されるという。

>>パープルハイブプロジェクト(英語サイト)