Pythonより20%高速な「Pyston v2」現役エンジニアたちの本音「いや、ちょっとどうしようかな……」

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※本稿はPystonの公式ブログによる公表をもとにした記事です。純正のPythonによる発表内容ではございません。画像はUnsplashより

Pystonは現地時間10月28日、公式ブログにおいて、純正の「Python 3.8」よりも20%速くなるとうたう「Pyston v2」を公表した。サーバーコストを削減することで、ユーザーの待ち時間を減らし、開発者の生産性を向上させられるという。

Ledge.ai編集部がこのニュースを報じたところ、SNS上では「気になる!」「面白そう!」「純正より速くなるの?」「Pyston知らなかった……」など、さまざまなコメントが寄せられた。

そこで、今回はPyston v2について、Ledge.aiを運営する株式会社レッジのデータサイエンティストとエンジニアに「実際に使ってみたいのか?」本音を聞いてみた。プロのなかでもさまざまな見方や考え方があるため、1つの参考として見ていただけると幸いである。

「速度よりも運用とか開発のしやすさとかのほうが気になる」

エンジニアのD.Y.は、今回発表されたPyston v2について、主に速度といった観点から「そこまで魅力的には感じないですね……」と心境を明らかにした。速度よりも運用とか開発のしやすさとかのほうが気になるという。

エンジニアD.Y.

「やっぱり、ウェブのバックエンドで使われるときには、レスポンスが速ければ速いほうが良いけど、純正のPythonは『Go(ゴー)』や『C++(シープラスプラス)』などの言語に比べると、どうしても遅くなります。今回のPyston v2は少しでも速くしようという取り組みなのかもしれないですね。

ただ、ぶっちゃけて言うと、20%改善したとしても、ウェブサービスの場合はDBの構造変えるなど、データの持ち方を変えるだけで、結構速度は変わる(変な設計すると、Pystonでも遅いんですよね)ので、そこまで魅力的には感じないですね……。

そもそも、速度が改善するのは良いけど、もう少しドキュメントが整わないと、(交換や置き換えを意味する)リプレースまでは踏み込みづらいです。正直なところ、速度よりも運用とか開発のしやすさとかのほうが気になりますね(笑)」

「Pythonとは異なりドキュメントが充実していない」

データサイエンティストM.I.は、Pyston v2について、Pythonと比較してライブラリが欠けていることを指摘し、あくまで個人の感想と断りながらも、「『Pyston v2を今から使いますか?』と言われたとしたら、『いや、ちょっとどうしようかな……』というのが本音ですね」と語った。

データサイエンティストM.I.

「そもそも、Pythonは機械学習関連のライブラリがめっちゃ充実しています。たとえば、機械学習でよく使われる『scikit-learn(サイキット・ラーン)』は、基本Pythonでの使用を想定したものです。ディープラーニングで使われるフレームワーク『TensorFlow(テンソルフロー)』や『Pytorch(パイトーチ)』も、Pythonで動くように設計されています。

Pyston v2を使っていくなかで詰まった場合、Pythonとは異なりドキュメントが充実していないため、なかなか解決しにくい可能性があります。端的に言うと、説明書が充実してないと、組み立てが難しいという話と同じです。ドキュメントがある程度整っていないと、ユーザーも『なかなか使いにくいな』といった印象を受けるため、敬遠されがちじゃないかなと思います。

あくまで個人の感想ですが、現状、Pythonベースでいろんなものがどんどん出てきているので、『Pyston v2を今から使いますか?』と言われたとしたら、『いや、ちょっとどうしようかな……』というのが本音ですね」

冒頭で触れたとおり、プロのなかでもさまざまな見方や考え方がある。興味のある人はGitHubをチェックしてみてほしい。

データサイエンティストだけではなく、ITコンサルのプロも

なお、レッジには、今回協力してくれた2人を含む、システム設計開発を担うエンジニアやモデル開発を手がけるデータサイエンティストだけではなく、ITコンサルタントやディレクターのプロフェッショナルもそろっている。

システム開発の際には、用いる技術のほかにも、他システムとの連動性、セキュリティ項目なども検討する。最適な技術選択・システム設計そして、ビジネスインパクトを重視したビジネスデザインも加味し、コンサルティング。サービスの関係するシステム開発の際には、UI/UXやロードマップの検討から、プロジェクト全体を通したサポートまで可能だ。

興味ある人はレッジコーポレートサイトお問い合わせ窓口もしくはFacebookのメッセンジャーなどで声をかけてほしい。

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