AIタブレット教材が離島の小、中学校で正式採用。地方自治体の教育課題解決へ

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COMPASSが提供するAI(人工知能)型タブレット教材「Qubena(キュビナ)」が、地方自治体として初めて、島根県の海士(あま)町の全町立小、中学校で導入される。

AIは離島の町の教育課題を解決できるのだろうか?

離島を襲う教育課題

海士町は、日本海の島根半島の沖合約60㎞に浮かぶ隠岐諸島の4つの有人島のひとつで、面積33.43㎢、人口約2,300人。本土からの交通は高速船かフェリーで約1〜3時間。1島1町の小さな島だ。

「ないものはない」という町のキャッチコピーには「人が生きていくために大切なものはすべてここにある」という意味も込められている。さまざまな分野で、島にあるものを磨きながら、持続可能な町づくりを意識した挑戦を続けているという。

一方、離島では、人口減少や少子化が年々深刻化している。

学校の児童生徒数・教員数も減少しているため、複式学級での授業や、教員1人あたりの業務負担増が余儀なくされている地域もある。生徒への十分な教科指導と、教材や授業研究の時間が確保できないことが課題となっており、海士町もそうした課題に直面する町のひとつだった。

今回のQubenaの導入に当たり、海士町の教育長は以下のようにコメントを寄せている。

――平木千秋氏(海士町教育委員会 教育長)
「本町では算数、数学の理解度が下降傾向にあり、その対策のひとつとしてQubenaを導入することにしました。

Qubenaは、児童生徒本人の個々のつまずきに対応し、その問題点の解決を図りながら着実に理解度を上げて実力をつけていくソフトだと期待しています。担当教員による教材を活用した指導の仕方、どの学年への導入が効果的かなど、いろいろと研究する点はありますが、今後教員の教材準備の時間削減などの働き方改革に繋がることも期待しています。

本町の小中学校で検証しながら担当教員などと研究委員会を立ち上げ、効果を最大限上げられるように実践していきたいと考えています」

AI×アダプティブラーニングで、中学数学1学年分を28時間で修了

Qubenaは、AIによるアダプティブラーニングで、効率的な学習を可能にするタブレット型教材だ。

  • 小学校算数
  • 中学校数学
  • 高校数学IAⅡB

に対応しており、高校数学は河合塾と共同開発している。

生徒1人ひとりの学習中の操作ログや計算過程、回答データを分析することで、つまずく原因となっているポイントを特定。その生徒が解くべき最適な問題へ自動的に誘導する。

同社が運営する学習塾では、中学校数学の1学年分の学習範囲を平均28時間で修了するという。

Qubenaはタブレット型のため、複数の学年が混在した授業内でも、各児童の学年やレベルに合わせた授業が可能だ。教員はリアルタイムに更新される管理画面を参照することで、児童生徒への指導を強化できる。

つまり、教員の授業内での役割や働き方も変わり、離島が直面する生徒数、教員数の減少という教育課題の解決に直結する。「AI×アダプティブラーニング」で、離島の教育課題が解決に向かうことに期待したい。

Source:AI (人工知能)型タブレット教材「Qubena(キュビナ)」地方自治体で初の正式採用 島根県海士町の全町立小・中学校で導入