AIで写真から漫画やアニメの線画を生成 1時間以上の作業が1分程度に

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株式会社ラディウス・ファイブ(RADIUS5)は3月2日、人工知能(AI)プラットフォーム「cre8tiveAI(クリエイティブAI)」に、写真から漫画やアニメ、デザイン素材向けの線画を生成するAI「Line Drawer(ラインドロワー)」を追加したと発表。PCやスマホを利用するスキルがある人であれば、誰でも写真から線画を生成できるとする。

公式サイトより

「Line Drawer」は漫画制作の課題をもとに研究・開発したという。一般的に漫画の制作では背景や挿絵のクオリティが漫画のクオリティに大きく影響する。背景や挿絵の制作はイメージしている絵を一から書き起こしたり、写真から必要な線だけをトレースしたり、3Dモデルで空間を作って線画に変換したりといった手法で制作されているが、いずれも時間がかかる。

多数のアシスタントが付いている漫画家は、どのような手法を使ってもクオリティの高い背景や挿絵を制作できるものの、アシスタントを付けていない漫画家や個人で漫画を描いている人は、人物描写から背景・挿絵に至るまですべてを1人で担当する。締め切りがあるなかで、クオリティの高い背景・挿絵を制作するのは大きな負担になっているという。

1時間〜数時間程度の作業が1分程度に

公式サイトより

今回発表した「Line Drawer」は、AI技術におけるディープラーニング(深層学習)を用いて開発した。本AIを使えば、画像をアップロードして1分程度待てば、6種類の手法で線画を生成してくれる。また、漫画に利用しやすいような背景だけではなく、版画風や点描風の線画も生成できる。



一般的に、アップロードされる画像の種類によって、ある手法ではうまくいくが別の手法ではうまくいかないなど、線画の生成の精度にばらつきが発生するという。しかし、本AIは6種類の手法で線画を生成し、アップロードした画像がいずれかの手法にうまくマッチすれば良いという考え方で作っているため、良い結果を得られやすいとのこと。

一般的に本AIで生成するような線画をデザイナーが制作する場合、写真をトレースして必要な線だけを自分の手で描く必要があるため、1時間〜数時間程度の時間がかかることが想定される。本AIを使うと、ドラッグアンドドロップして1分程度待つだけで、写真やイラストが映像に変換できるという。

また、線画の制作をアウトソースすると、一般的には数万円といった予算が必要になる。本AIでは、月額費用が発生しないエントリープランの場合、480円で線画を生成できる。サブスクリプションに加入している場合は、10クレジットで利用でき、ライトプランは実質199円、プロプランは実質99円、メガプランは実質80円で利用可能だ。

>>ニュースリリース

AIがアニメを高解像度に変換 HDは4Kに、フルHDは8Kに

ラディウス・ファイブが手がけるサービスのなかでは、アニメを4K化、8K化できるAI「AnimeRefiner」の注目度はとくに高かった。独自のAIモデルによって、アニメを縦横4倍のサイズに高解像度化できるものだ。

同サービスは、ディープラーニングを活用することで、従来の画像を引き伸ばして中間を補間する変換(アップコンバート)技術では不可能だった、高品質な状態での高解像度化を実現する。HDサイズのアニメなら4Kサイズ以上に、またフルHDのアニメなら8Kサイズにまで変換できる。

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