100万種類以上の商用利用可能な顔イラストを生成できるサービス「彩ちゃん」がリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加

ラディウス・ファイブは、100万種類以上の多様な顔イラストをAIが描くサービス「彩(さい)ちゃん」を、同社の提供するAIツールのプラットフォーム「cre8tiveAI」上で提供開始した。

高速で顔イラストを生成する「彩ちゃん」

ラディウス・ファイブは、ディープラーニングを用いた研究開発を行い、クリエイティブの現場で利用できるAIサービスの開発に取り組む企業。

2019年2月には、クリエイティブ作業を効率化するAIツールのプラットフォーム「cre8tiveAI」をリリース。写真やイラストを高解像度化できる「Photo Refiner」などを提供している。

関連記事:数時間かかる作業を10秒で。SaaSで画像を16倍に高解像度化できるAIツール

今回リリースされた「彩ちゃん」は、ディープラーニングを用いてイラストの特徴を学習したAI。彩ちゃんが学習した特徴からイラストを描き、オリジナルのイラストを生成できる。

通常、1枚のイラストを制作する場合、イラスト制作の修行を積んだイラストレーターが数時間〜数十時間をかけて制作を行う。

クライアントからの注文で制作する場合は、テイストのすり合わせをしたり、フィードバックに対応したりなど、時間のかかる作業となる。彩ちゃんでは、1枚あたり0.1秒でイラストを描くことができる。

また、100万種類以上のさまざまなテイストのイラストを生み出すことも可能。女性キャラクターだけでなく男性キャラクターを描くことや、アニメテイスト、美麗系、絵画風など、多様なイラストを生成できる。

彩ちゃんでは、利用者がキャラクターの選択を繰り返して利用者の欲しいキャラクターを描いていく。選択したキャラクターを中心に14体の新しいキャラクターを描き、キャラクターの選択を続けていくうちに利用者が欲しいキャラクターに近づく。

現在、UIや生成した画像を高速に提供する技術に関して特許を申請中だという。商用利用も許諾されており、イラストに加筆・修正などを行うなど、改変して利用できる。

ユースケースとしては以下が想定されている。

  • ビジネスユース
    ゲームやアニメなどエンタメ関連業界、バナーやチラシなどの広告、企業やサービスのイメージキャラクター、イラスト制作の案出しなど

  • 個人ユース
    同人ゲームのキャラクター素材、自分のSNSにオリジナルのキャラクターを設定など

  • APIによるシステム提供
    キャラクターのイラストをダウンロードしての利用、API連携してサービス組み込みなど

「彩ちゃん」の利用方法・料金

彩ちゃんは、ラディウス・ファイブが提供するAIプラットフォーム「cre8tiveAI」上で提供される。

利用方法は以下の通り。

  1. cre8tiveAIから彩ちゃんのサービスページにアクセス
  2. 「彩ちゃんに依頼する」ボタンを選択
  3. 自分の気になるキャラクターを選択。1クリックごとに14体の新しいイラストを描く

気になるキャラクターを選択すると、そのキャラクターに類似のキャラを描くため、クリックをしていくだけで自分の欲しいキャラクターを手に入れることができる。

料金については、月額無料のエントリープランは240円/1枚。サブスクリプションに加入すれば5クレジットで利用が可能で、40円〜120円で1枚購入できる計算になる。

キャラクターを生成するだけであれば無料で、キャラクターダウンロード時に上記料金が発生する形となる。

現在、彩ちゃんが提供する顔のアイコンのみを提供しているが、今後は上半身や全身のイラスト、3Dモデルの提供、イラストだけでなく人や動物の写真を生成するための研究・開発を行うという。

Source:AIが100万種類以上を描く。世界最大の顔イラスト提供サービス「彩ちゃん(SAI)」を9月10日より提供開始