AIで実写映像やアニメを高画質化 超解像処理とノイズリダクションを施す

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画像はailia AI Refiner for Photo

ax(エーエックス)株式会社と株式会社ラディウス・ファイブは8月7日、実写映像やアニメを人工知能(AI)で高画質化できる「ailia AI Refiner(アイリア エーアイ リファイナー)」の提供開始を発表した。

画像はailia AI Refiner for Photo

AIモデルは実写向けの「for Photo」と、イラスト向けの「for Anime」の2種類をラインナップする。実写動画はもちろん、アニメーションやCGなどの映像にも使用できる。AIで超解像処理とノイズリダクションを施すことで、世界最高水準の高画質化を実現するという。機械学習を活用した超解像処理の特許技術により、高速に画像を生成できるとのこと。

同サービスは、axおよびアクセルが開発・提供するAIを高速に推論するディープラーニング・フレームワーク「ailia SDK」と、ラディウス・ファイブが提供する高解像度化AIを組み合わせたもの。米Adobe社が提供するソフトウェア「After Effects」で使用でき、WindowsとmacOSに対応している。今後は「Photoshop Plugin」にも提供予定という。

>>製品ページ(日本語版)
>>製品ページ(英語版)

クリエイティブ現場で使えるAIで有名なラディウス・ファイブ

axは、株式会社アクセルのAI・機械学習およびミドルウェア領域の事業を推進するグループ企業として2019年5月に設立した。独自開発したディープラーニング・フレームワーク「ailia SDK」の販売に加え、AIの実装コンサルティングや学習支援、各種プラットフォームへのポーティングなど、ユーザーのさまざまなニーズに応じて、AI実用化に向けたトータルソリューションを提供している。

>>ax株式会社

ラディウス・ファイブは、クリエイティブの現場で利用可能なAIサービスの開発に取り組んでいる。2019年2月にクリエイティブ作業を効率化するAIツールのプラットフォーム「cre8tiveAI(クリエイティブAI)」をリリースし、その後、写真やイラストの高解像度化AI「Photo Refiner」を提供開始。2019年9月には100万種類以上の顔イラストを生成する「彩ちゃん」をリリースした。

>>株式会社ラディウス・ファイブ

AIがアニメを高解像度に変換 HDは4Kに、フルHDは8Kに

ラディウス・ファイブが手がけるサービスのなかでは、アニメを4K化、8K化できるAI「AnimeRefiner」の注目度はとくに高かった。独自のAIモデルによって、アニメを縦横4倍のサイズに高解像度化できるものだ。

同サービスは、ディープラーニング(深層学習)を活用することで、従来の画像を引き伸ばして中間を補間する変換(アップコンバート)技術では不可能だった、高品質な状態での高解像度化を実現する。

HDサイズのアニメなら4Kサイズ以上に、またフルHDのアニメなら8Kサイズにまで変換できる。また、Ledge.ai編集部がラディウス・ファイブの担当者に「4Kや8Kは、ネイティブな4Kになるのか」と問い合わせたところ

「低解像度の映像から高解像度の映像をAIが推定して生成しています。そのため、疑似ではなくリアル4K、8Kの映像となります。また、その過程でさまざまなノイズを除去しているので高精度かつきれいな映像を創りだしています」

と回答を得られた。

プレスリリースでは「低解像度な動画と高解像度な動画の特徴を大量に学習したAIは、これまでの技術とは比較にならないほど美しくアニメを高解像度化することができます」とうたっている。

さまざまな種類のノイズを除去したり、アップコンバートによる映像のぼやけを鮮明化したり、陰影をキレイにしたりできるAnimeRefiner。気になる人は、比較画像もたっぷり掲載している該当記事を確認してほしい。