botが旅館コンシェルジュに?宿泊予約サービスreluxがFacebook Messenger Botを導入

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一流旅館・ホテルの宿泊予約サイトreluxの公式FBページのメッセンジャーにチャットボットが導入されました。

bot導入したことでどんな効果があるのか?大手が導入したということはどんな意味があるのか?考察もいれつつ今回のニュースを紹介しようと思います。

そもそも宿泊予約サービス『relux』とは?

reluxトップページ

一言で言えば「一流旅館・一流ホテル」のみを厳選している会員制の宿泊予約サイト。FBページのいいね数はにはなんと50万超。結構な人気を誇る有名サービスです。

コンシェルジュサービスがついていることもウリの一つとなっていて、例えば

  • 大切な人との記念日に、海の見える宿に泊まりたい
  • 1人旅で非日常的な体験のできる宿に泊まりたい

みたいな。

場所も値段も要望もフワッとした相談を『プロが受けてくれる』ってのが特徴でもあったこのサービス。さて、botを導入することでどうなったんでしょう?ちょっと実際使ってみました。

使ってみてわかった本当の効果

というわけで、実際に使ってみた動画がこちら。

relux22

口調含め、結構ライトな感じで会話が進み、宿の提案までしてくれます。

正直、Webサイトからの予約と体験としては大きく変わらないと感じたんですが、大きな変化がひとつ。チャットをしていくと最後に「コンシェルジュへ相談」ボタンが現れるんですよね。

conc

「コンシェルジュへ相談」ボタンを押すと、チャットしている流れで(恐らくはボットとの会話から情報が渡った状態で)実際のコンシェルジュとそのままチャットできるようになっています。

で、実際使ってみると分かるんですが、ものすごく自然に押しちゃうと思うんですよね。これ。

大したことしてないように見えるんですが、これってこれまでの

  1. webで検索する
  2. 検索結果を見る
  3. 選ぶ
  4. 詳細を見る
  5. さらに探して確認・検討

  6. 結局ピンと来るのが無くて(見つからなくて)コンシェルジュに相談

みたいなフローにおいて、なんとなーく存在していた「5」 ⇒ 「6」の心理的ハードルをスパっとキレイに取り払っちゃってるんですよ。

プラットフォームとしてFBのメッセンジャーを使ってるので、いちいちログインも手間かからないですし、これは結構ECなんかの新しい流れになるかも?なんて考えてしまいました。

最終的にはやっぱりAIと連携する?

reluxのサービスは今後、検索の機能の向上に力をいれると宣言しています。bot上での検索機能の向上…となると人工知能ですよね。そうなると、今コンシェルジュが行っている業務を人工知能botに移管していく…という流れも自然に思えます。

24時間対応可能ですし、教育コストや人件費、維持コストなどもかからなくなりますからね。

今回の導入は最初のステップで、もしかしたら今後はそういう見立てがあるのかもしれません。気になります。とても気になります。実際どれくらい使われてるのか。満足度はどれくらいなのか。コンシェルジュの手間は減ったのか増えたのか。

もし担当の方見ていたら取材させてください。お願いします。

いよいよ本格的に導入を検討すべき時…?かも

まだまだリリースされたばっかりですし、詳細な部分は良くわからないものの、人件費やマーケティングコストなんかの観点で相当大きな効果を生んでそうな今回の施策。

FBページでつながったユーザーと効率よくつながっていく手段として、さてどの程度の効果を生んだのか。引き続き取材を続けていきたいと思います。

現状でもすぐにreluxのFBページから利用可能ですので、実際使ってみて導入検討を進めてみるのもいいかもしれませんね。

日本でビジネスでFBMessengerbotが使われている例ってまだ少ないので参考になると思います。

ではまたー。

6/24追記

後日、実際にインタビューに行くことができました。
記事はこちら >> 実際どうなの?relux bot導入後の反応と効果について中の人に聞いてみた