レンブラントの『新作』が作り出すかもしれない未来:デザインワークフローの革命について

このエントリーをはてなブックマークに追加


はいこんにちは。中村です。

つい先日、『機械学習したAIがレンブラントの”新作”を出力。絵具の隆起も3D再現した「The Next Rembrandt」公開』という衝撃的なネタが話題になりましたが、皆さんもうご覧なりました?

僕自身かなりビックリしつつも、この実績そのものになんとなく未来を感じたので、今回は「で、これってつまりどういうことなの?」ってのをそれっぽく書いてみようかなと思います。

そもそも「The Next Rembrandt」って?

平たく言うと『AIに学習させまくって、レンブラント風味のオリジナル絵画を作ろう!』という壮大なプロジェクトです。

350年前に亡くなった偉人の新作をつくる!人間じゃなくてAIが!

てだけでテンションあがるドリーミィな企画なんですが、そこにMicrosoftやら世界的な金融機関やら、公式博物館に大学などなどそうそうたるメンバーが参画して…

膨大な数の絵画を3Dスキャン ⇒ レイアウトの特徴やクセなんかをディープラーニング ⇒ そこから500時間かけて絵の具の厚さまで模写した「らしい」新作を作り上げた。ってなでっかい話なんですね。

「デザインの自動化」の可能性について

まぁここまでくれば誰でも考えつく話だとは思うんですが、要するにこのプロジェクトの成果って

  • 『充分な量のインプット』と『多少の時間』さえあれば
  • ゼロイチのクリエイティブ部分をAIがなんとかできる可能性があるのかどうか
  • で、さらにそれを量産することが可能なのかどうなのか

このへんを探ってみせたってことだと思うんですね。

ぶっちゃけ商業デザインの世界であれば、(レンブラントの新作つくるよりは)もーちょいロジカルですし、もっとシンプルに特徴や考え方を捉えることができるはず。

で、例えばこれが実用ラインにのれば…

服飾のデザインや、プロダクトデザイン、Webや出版などのメディア・媒体系のデザインなんかも、必要要素をいれて「○○っぽい感じに」なんて指定すればとりあえずたたき台みたいなものを創りだしてくれる。。。なんてサービスも作られていくのかもしれないなーと。

現在の、いわゆる「テンプレート」って概念自体がなくなって、デザインワークを知らない人が手がけてもそれなりのモノをオリジナルで、しかもロジカルに組み上げられちゃうフレームワーク…。

クリエイティブに関わる仕事をしている身としてはちょっとドキッとする部分はありますが、なんともワクワクする未来ですよね。

僕らはもっと『じゃあ何をしようか?』を考えていけるし、そうしなければならなくなっていくんでしょね。多分、好むと好まざるとにかかわらず。

SOURCE: The Next Rembrandt