データ×不動産。勃興するReTech(不動産Tech)の今後とは

データ×不動産。勃興するReTech(不動産Tech)の今後とは
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おはようございます。アズマです。

ここ最近勃興しているReTech(不動産Tech)ですが、各社さまざまな独自サービスを打ち出しています。

今日はReTechを専門にビジネスを展開しているITANDI(株)の代表取締役 伊藤嘉盛さんにお話をうかがってきました。

ReTechを支える3つのビジネスモデル

―御社ではReTechを専門に様々なビジネスをされていると聞いていますが、ReTechについて教えていただけますか?


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伊藤さん

―伊藤
はい。ReTechといっても色々あるのですが…弊社は大きく分けると3つのビジネスモデルに分かれます。

伊藤さん曰く

  1. ビッグデータ活用:不動産データを集約、分析し見えるデータとする
  2. マッチングプラットフォーム:従来のマッチングをネットで行う
  3. 業務効率化:空室確認や接客対応など仲介業務における単純業務を自動化

とのことです。

ITANDIではこのビジネスモデルすべての領域でサービスを展開しているとのことなのでひとつずつ聞いてみたいと思います。

ビッグデータをもとに機械学習し予測分析する『Value』

―ビッグデータを活用したサービスからご説明いただけますか?

―伊藤
弊社ではビッグデータを活用した『Value』という不動産売買の投資効果を人工知能が予想してくれるサービスを無料で展開しています。

Valueでは過去20年分、約25万件の成約事例を読み込ませ、駅からの距離、人気地域など60以上の項目を使って分析、そのなかには日経平均やNYダウなど外部要因もデータとして取り込んでいるんだとか。

投資効果の高い物件からマイナスの物件まで都内の物件が一覧できるため、投資の検討材料としてかなり有効そうです。

value

はじまったばかりのサービスなのでその効果はまだ不明ですが、今のうちからチェックしておいて損はないのではないでしょうか。

新時代のマッチングプラットフォーム『nomad』

―次にマッチングプラットフォームは従来のマッチングをネットで行うといった具合ですか?

伊藤さん

―伊藤
そうですね。弊社では『nomad』という、いままでは人件費、固定費などをかけて行っていた賃貸不動産紹介をネットを介して行うことにより運用費が抑えられ仲介手数料を安くするといったサービスがあります。

まぁ、それが売りなのですが、実はビッグデータを使って『ユーザーが気づいていない選択肢を気づかせる』ことを人工知能を使って行っています。

どういうコトかというと、例えば池尻大橋と中目黒で物件を探す人の属性は近いというデータがあるそう。これはその人達のパーソナライズデータなどから共通点を抜き出して判定しているらしいのですが、こういったデータをもとに池尻大橋で探している人にも中目黒の物件を提案したりするそうです。

人間が気づいていないところにアプローチできるのが、人工知能の良さなのだとか。

nomad

―伊藤
ですが、問題もありました。

実は、成約までをすべて自動化したところ成約率が落ちました(笑)

たしかに人工知能はビッグデータから人間には気づけない情報を提供してくれますが、まだ人間ほど柔軟に対応することができません。

今後はそういった部分で人材補強をしていくとのことで、現在はまだ優秀なビジネスパートナーといった段階なんだとか。

おもしろいのは「必ず気に入る物件をピンポイントで紹介しても意味はない。」というお話でした。

おおよそ興味の範囲を広くとって気づかなかった選択肢に気づかせてあげる。というのが大切なんだそう。

たしかに最善を人工知能が提案してくれるのはありがたいのですが、やはり自分で選んで自分で決めたという事実が欲しいですからね。

人間て最善を選びたいわけじゃないっていうのが”人間らしい”なと思いました。

業務効率化により独立を支援する『nomad エージェント』

―最後に業務の効率化というと具体的にどんなことですか?

伊藤さん

―伊藤
不動産業って実は労働時間の30%くらいは物件などの情報を入力したりといった単純作業なんです。それが嫌でヤメていく人も多いんですけど…

そういった単純作業を自動化するシステムや煩雑なバックオフィス業務のサポートをパッケージ化して個人の仲介エージェントに提供する仕組みが『nomadエージェント』というサービスです。

もとはnomadで労働時間の大部分を占める物件データベースの構築や接客業務を自動化するために作ったシステムで、個人のエージェントは営業する時間が増え、商圏も広がり売り上げが2倍、3倍にもなった事例があるんだとか。

どんな業界でも単純な作業はイチはやく自動化するのが吉ですね。自動化することでボリュームが増え、空いた時間で施策を考える。これにより売り上げが2倍や3倍なんていうケタ違いの成果がでた事例をよく聞きます。

単純作業の自動化は最初にやったもの勝ちなのですが、その業界にいないとなかなか気づけないというのも本音。アンテナは常にはっていたいものです。

まとめ

いままでアナログで進めてきた不動産業界にはまだまだ穴があるそうです。

素人の僕にはどこに穴が開いているのかはわかりませんが不動産とITの専門家が協力すればまだまだ可能性はたくさんあるとのことでした。

まずはValueで少額の投資から勉強しようかなと思います。

伊藤さん、お忙しいところありがとうございました!