立教大学とビズリーチが産学連携、AIで「キャリアの価値観」を分析

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立教大学大学院人工知能科学研究科と株式会社ビズリーチは、AIの社会実装を目的とした共同研究協定を締結し、4月30日より共同研究を開始したと発表した。

産学連携の新たなスキームを確立

アメリカや中国、韓国、インドなどで急成長するIT企業では、さまざまな手法でAIのビジネス活用が行われており、大学教授が経営するベンチャー企業と共同研究を行ったり、AI企業を買収したりといった活動も活発に行われている。

一方日本では、IT企業であってもデータ収集・蓄積のための基盤構築が遅れているケースや、先端技術の知識や経験を持つ人材の不足により、先端技術のビジネス活用が十分に進まず、イノベーションの妨げとなるケースが少なからず見られる。

そこで立教大学とビズリーチは、今回の共同研究を通じ、大学の研究機関が有するAI技術をビジネスに活用するための新たなスキームを確立する。本スキームが、国内企業におけるAIのビジネス活用を促進させる一助となることを目指すという。

本スキームの特徴としては、ビズリーチ側のデータ基盤、ビズリーチ側のエンジニア、立教大学側のアカデミック人材のコラボレーションが挙げられる。

  • ビズリーチの大量かつ高品質なデータの収集と蓄積の基盤
  • ビズリーチのビッグデータを扱うシステム構築やサービス開発の知見を持つエンジニア、およびコンピューター・サイエンスや理学分野の博士号取得者が在籍
  • 立教大学大学院AIの最先端研究を推進する人材

立教大学は、教育現場改革だけでなくビジネスにおけるAIの活用が重要と捉え、日本初のAIに特化した大学院「人工知能科学研究科(外部サイト)」を4月に開設している。これまでの基礎研究を中心としたAI研究とは異なり、産官学連携による、ビジネスとAI研究の接続強化が特徴だ。

今回、自社にAI研究機関を持ち、ビジネスにおけるAI技術の実績があるビズリーチとの連携によって、より高度なAIを早期に社会実装することを目指す。

「キャリアにおける価値観」の発見を目指す

共同研究の第1弾として、転職プラットフォーム「ビズリーチ」のデータを活用し、AIによる「キャリアにおける価値観」の発見を試みる。

キャリアの選択の重要指標には、定量的に判断できる項目(年収、現業種・職種、勤務条件など)だけでなく、仕事のやりがいや社風など、個人ごとに持つ定性的な項目(個人の価値観)もある。共同研究では、立教大学大学院が注力するディープラーニングの先端研究を活用し、これまで定量的に分析することが難しかった「キャリアにおける価値観」をAIで解析する。

これにより、「ビズリーチ」において、従来の方法とは異なる、新たな転職のあり方を実現するという。また、ビズリーチ側の個人情報を扱うため、セキュリティ面にも配慮した研究手順を踏む。

Souce:立教大学とビズリーチがAIの社会実装を目的とした産学連携