神奈川県「さがみロボット産業特区」、AI・ロボットを活用した実証実験を支援。介護、災害など6分野

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神奈川県では、「さがみロボット産業特区」の取組の一環として、生活支援ロボットの実証実験の企画を全国から募集し、支援する公募型『ロボット実証実験支援事業』を推進している。

AI・ロボットなど、最先端テクノロジーを活用した以下6分野、全12件の企画が採択された。

  • 介護・医療分野(5件)
  • 高齢者等への生活支援分野(2件)
  • 災害対応分野(1件)
  • インフラ・建設分野(2件)
  • 交通・流通分野(1件)
  • 観光分野(1件)

本稿では採択された企画、企業をいくつか紹介する。

介護・医療分野

上肢障害者向けMixed Realityリハビリテーションシステム

上肢障害者向けMixed Realityリハビリテーションシステムは、株式会社シャンティが北里大学と共同で開発している。

実空間上に仮想の物を映し出すことができるMixed Reality(複合現実)の技術を活用。欠損部分の仮想の腕等を映し出すことで、幻肢痛患者や脳疾患患者の痛みの緩和や可動範囲の改善等が見込まれるという。

認知症の未病改善セラピー小型動物ロボット

株式会社ハタプロが開発するのは、AIが搭載された手のひらサイズの対話型ロボットだ。

様々なコンテンツを搭載しており、ロボットとの対話を通じた脳トレ等が可能だという。タブレット端末と組み合わせることで、視覚的にも情報の提示が可能だ。

介護施設や高齢者個人宅等でユーザーに体験してもらい、効果や使い勝手を検証する。

ハタプロは、ワインや果実酒を自動で鋳造できるIoTデバイスやマーケティング支援に特化したAIロボットなども開発している。

高齢者等への生活支援分野

AI清掃ロボット「Whiz」

Whiz」は、ソフトバンクロボティクス株式会社が開発した、AI清掃ロボット(乾式バキューム型)だ。

Whizを実際に手で押して清掃したいルートを教えることで(ティーチング方式)、2回目以降の清掃はマップを選択しスタートボタンを押すだけでティーチングしたルート通りにWhizが清掃してくれる。

自律清掃時には、搭載された複数のセンサーでルート上の障害物や人を検知し、状況に応じて避けたり止まったりすることができ、安全な清掃活動を可能する。

インフラ・建設分野

ドローンを活用したメンテナンスシステム

FPV Robotics株式会社が開発するのは、カメラ・打音機能を搭載し橋梁等の点検を支援するドローンだ。

橋梁等の損傷部分を自動検出、打音機能により打音検査の実施を目指している。

実証実験では、飛行性能の安定性の検証やドローンに搭載する映像転送機能及び打音機能を検証する。

最先端テクノロジーをデフォルトに

AIやロボットなど、最先端テクノロジーを活用した取り組みが自治体でも行われていることは、意味のあることだ。一部の企業やユーザーだけがテクノロジーを活用するのではなく、国、自治体全体として活用していく。それがデフォルトになることで、課題はよりスムーズに解決していくだろう。

先日も茨城県庁がAI議事録作成サービスを導入したことが話題になった。これらの事例を参考にその他の自治体、組織もテクノロジー活用の一歩を進めてほしい。
>> 茨城県庁、AI議事録作成サービスを導入。何度も聞き返す文字起こし作業なくなる

source:http://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/prs/r4455723.html