セーフィー株式会社は株式会社エー・ピーホールディングスの協力のもと、飲食店での省人化を目的として「宮崎県日南市 塚田農場 水戸駅北口店」で実証実験を実施したことを発表した。本実証実験ではEAGLYS株式会社の高精度・超高速のAI解析技術を採用しているという。
実証実験の背景
昨今のコロナ禍において休業や営業時間短縮を行った飲食店では、営業再開後の人手不足が問題となっている。十分な働き手を確保できていないことで、接客の質が低下してしまうこともあるという。
今回の実証実験は、料理の品質チェックの省人化と料理の品質向上を目的として行われた。
実証実験の概要
実施場所:宮崎県日南市 塚田農場 水戸駅北口店
実施日時:2022年5月16日~5月31日(計15日間)
実施手段:「AXIS M2025-LE」(Axis Communications)、「VIVOTEK FD9166-HN」(セーフィー)、EAGLYSのAI画像解析システム
実証実験の結果
料理の提供フローにおける状況を可視化、改善点を把握
セーフィーのクラウド録画サービス「Safie」のカメラを店内3か所に設置することで、通常時通常時・混雑時を含むオペレーションの全容を可視化。料理の品質管理における課題、改善点を具体的に把握することができたという。
提供フローを遠隔からリアルタイムに確認・指示出しが可能に
Safieのカメラを活用することで、エリア責任者が店舗に訪れずとも、従業員との円滑なコミュニケーションが可能となった。これにより移動コストや人件費の削減に加え、従業員の教育に時間を充られたという。
カメラの映像をAI解析し、料理の盛り付け方を把握
カメラの映像をEAGLYSのAI画像解析システムで解析することで、料理が写ったタイミングをフラグ立てで把握できるようになり、録画映像の確認時間を2時間から40分に軽減したとのこと。これにより料理の品質向上に集中することができ、調理の際の工数削減の助言も行えるようになったという。
──宮崎県日南市 塚田農場 水戸駅北口店 料理長 小林 潤氏
「これまでは、お客様の入店が重なったときの料理の品質管理を改善すべきと考えていたため、その際にオペレーションで改善できるポイントがないかを把握すべく、店内にカメラを設置するところからスタートしました。料理長不在の現場を遠隔で確認・指示出しできることで、オペレーションのカリキュラムの見直しに取り組めました。今後は、現状月1、2回の臨店業務、もしくは電話で直接やり取りをしている関東エリア以外で運営している店舗にもセーフィーのカメラを設置することによって、スタッフの日々の業務進捗を把握・タスク量の調整を行うことができると期待しています。映像データを活用することで、接客の振り返りによるスタッフの接客指導を客観的に行えるため、お客様にご満足いただけるようなより手厚い接客を提供できると考えています。」
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