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佐川急便が、子会社のSGシステムおよびフューチャーアーキテクトと2018年12月から開発を進めていた、配送伝票入力の入力作業をAIで自動化する新システムを、8月2日より本稼働させたと発表した。
ディープラーニングを活用し伝票読み取りからデータ連携までを自動化
フューチャーアーキテクトとSGシステムは、ディープラーニングを活用した文字認識などのAI技術をベースに新システムを開発。配送伝票情報の読み取りから既存システムへのデータ連携までを自動化した。
佐川急便では、年間に約13億個の荷物を取り扱う。繁忙期には1日に100万枚もの配送伝票の情報を人の手によりシステムに入力していた。今回のシステム導入により、月間8,400時間を削減でき、貴重な労働資源を最大限に有効活用できるようになるとしている。
新システムにおけるAIの手書き数字(サイズ、重量)の認識精度は99.995%以上に達しているという。〇で囲まれた数字や取消線で修正された数字も読み取る。
複写式伝票の記入時や、運搬過程で文字の擦れや傷が生じても問題なく数字を読み取り、高い品質のデータ入力を実現している。
今後はAI技術をグループ全体に展開
新システムの本稼働により、人手による膨大な配送伝票入力作業がAIで自動化され、高い品質を安定して維持しながら負荷とコストを大幅に圧縮する。
さらに、今回の新システム開発で培ったAI技術をSGホールディングスグループ各社に順次展開している。今後、SGホールディングスグループ全体のさまざまな業務において人とAIの協働を推進していくという。