はい。またしても手前味噌なネタですが、Ledgeの運営元である株式会社ビットエーと、チャットワークを運営するChatWork株式会社が初の共同開発チャットボットをリリースしました。
とにかく面倒くさいことこの上なかったミーティングや会議の予定調整を代行してくれる、その名もズバリ『予定調整bot』君です。
もうこの名前だけでだいたい機能は分かってしまうので詳細は割愛するとして、実際どんな手順でどう使えるものなのかカンタンに説明しちゃいましょう。
チャットワーク『予定調整bot』の機能と利用の流れ
- まずはリリースされた予定調整botにコンタクト申請(自動で承認されます)
- botを使いたいチャットワークのグループメンバーに『予定調整bot』を追加
- 予定を調整したい対象ユーザーとbotの両方に「To」を付けた状態でメッセージを送信
- botが予定を自動的にすり合わせ、日程候補を個別のチャット(ダイレクトチャット)で提案
- botが抽出した日程候補の中から希望日程を指定、もしくはNGや、キャンセルなどの返信をbotに送信
- botが各ユーザーのカレンダー情報をすり合わせ、日程を確定
- すり合わせ完了後、botがGoogleカレンダーへの自動予定登録まで代行
とまぁ、こんな感じ。
途中途中でGoogleカレンダーとの連携他 いくつかの設定が必要になるんですが、その辺もチャットボットが自動で案内してくれる感じに作ってあります。
従来の予定調整系サービスでは難しかった各人の予定空き状況を把握した上での自動すり合わせ ⇒ Googleカレンダーと連携させて予定登録までを一気通貫で実現。
新たなアプリのインストールや会員登録を必要とせず、実際の予定登録までをお任せっきりで実行することができるようになっています。
ざっくり使い方解説
まずはbotにコンタクト申請を行い、任意のグループチャットで呼び出せるようにしておきます。
予定すり合わせ対象ユーザーとbotへ [To] をつけ、テキストコマンド『予定調整』を入れて送信。
※『今週で予定調整 <予定の名称> 』で、送るとカレンダーの登録名や開始日の指定が可能です(来週|再来週|4日の週…など)
送信可能な予定調整コマンド例
- 『予定調整』※必須:botへの [To] とこのテキストが揃うことで起動トリガーになります。
- 『今週|来週|再来週|翌週|{n}日の週|{n}日以降』※任意:すり合わせ日程の開始日を指定
- 『<予定の名称>』※任意:<>で括った文字列をbotが登録するカレンダー予定の仮名称とします
ちなみにカレンダー予定の仮名称を指定しない場合はチャットルームの名称が暫定的に設定されます。が、もちろん後から編集可能です。
調整対象ユーザー全員の準備(コンタクト追加とカレンダー連携)が整うと、ダイレクトチャットで予定リストが届きます。前後の予定を確認し、「どの日程であればメンバーとすりあわせて問題ないか」をbotに返信してください。
予定候補に対する返信は [ 返信 ] の形で返せばOK。メンバーとのすり合わせがスタートします。
※何もつけずにテキストだけ打ち返すと動かないので要注意。
返信可能なコマンド例
- 『OK』で全日程でOK ⇒ 調整開始に。
- 『1,3』と候補日程横の数字をカンマで区切って指定すればその番号の日付のみを対象にすり合わせを開始。
- 『NG』でスケジュール候補全てにNGの ⇒ すり合わせし直し。
- 『キャンセル』で自分のみ予定調整対象から外れる。
人工無脳タイプなので、botへのオーダーはある程度固定のルールに従って送る必要がありますが(人工知能搭載は少々お待ちください。手が足りません)まぁ、そんなややこしくは無いはず。
結構便利です。
なんでChatWork『公認bot』に?その狙いといきさつ
冒頭でもちょろっと触れていますが、今回の『予定調整bot』開発プロジェクトはChatWorkとビットエーの共同リリースで、チャットワークの公認botとなっています。
というのも、今回のプロジェクトをChatWorkが「自社単独でリリース」してしまうより、パートナー企業と一緒に作ってリリースした。という座組のほうが今後面白いんじゃないか?という目論見があったからなんですよね。
既に国内外の多くの企業で導入されているビジネスチャットツールをプラットフォームとして、『公認』の旗印を付けてbotやツールを展開したいベンダーが僕らの後にも続くといいなー。なんて。
今回リリースした『予定調整bot』も、便利に使ってもらいたいのはもちろん「なんか作りたい!」と思った方は、ぜひともビットエーやChatWorkにご連絡いただければと思います。
本件の開発ソース公開や開発秘話なんかもその内公開する予定ですので、ぜひ今後ともご贔屓に。
ではまたー。