自動運転によるスクールバスの実証実験を開始、埼玉工業大学のキャンパスと最寄り駅間の公道を走行

このエントリーをはてなブックマークに追加

12月12日、埼玉工業大学は、スクールバスの自動運転の導入に向けて12月23日から公道による実証実験を開始すると発表。

実証実験が行なわれるのは、埼玉工業大学のキャンパスと最寄り駅であるJR高崎線・岡部駅間。スクールバスとして公道約1.6kmを走行する。私立大学のスクールバスとして、学生や教職員の送迎用に自動運転バスが走行するのは全国で初の試みとなる。

ハンドルとアクセル・ブレーキは自動制御レベル3。緊急時のみドライバーが対応し、通常時は交通状況を自動で認知して走行する。安全確保のため、バスにはプロのバスドライバーが搭乗する。

自動運転に使われる車両は、マイクロバス「リエッセ II」をベースに「自動運転AI(AIPilot / Autoware)」を実装している。また、バスの車内にはディスプレーが設置されている。ライダーやカメラによる画像データをディープラーニングによりリアルタイムで解析した結果、AIによる自動制御の仕組みがわかる各種情報などが表示される。そのため、学生は通学時にAIを体験的に学習できる。

当面は、既存のスクールバスに加えて、臨時便として不定期に走行する予定。来年度以降の本格運用に向けての課題を探るという。

>>プレスリリース(PR TIMES)


完全自動運転が実現すると、自動運転による“渋滞”が起きるかもしれない

埼玉工業大学での実証実験のように、自動運転の普及を目指した活動が徐々に広まりつつある。

Ledge.ai編集部は以前、もともとUberで自動運転を研究し、現在はLionbridgeでAI開発に必要な学習データの収集やアノテーションを効率化するプロダクトのグロースに携わるチャーリー・ワルター氏を取材した。

ワルター氏に編集部が「完全自動運転が実現するとどうなるか」と聞くとこう答えた。

「自動運転車による渋滞が発生するかもしれない。目的地まで自動で運んでくれるなら、電車などの公共交通機関の利用に面倒くささを感じ、だれも公共交通機関を使わなくなる。そのため、自動運転車になだれこみが起きる。そして渋滞につながる。」

自動運転車が普及することで、運転に関わることが最適化される。しかも、エンジンなどの効率も配慮されるため、環境にもやさしくなるとされる。しかし、便利になりすぎるあまり、全員が全員、自動運転車を利用すると道路や駐車場などのキャパシティーを超える危険性があり、結果的に渋滞につながる可能性がある、ということだろう。

記事ではほかにも、

  • 現在の自動運転技術が抱える課題
  • どの企業が業界内トップを走っているのか
  • 自動運転が事故を起こしたときの責任
  • 外部から車をハックされないか
  • 自動運転の普及に必要なこと

などを聞いている。

今後さらに注目度が上がると思われる自動運転の話。ぜひとも下記から記事を読んでチェックしてほしい。

関連記事:元UberのPMが語る、自動運転の現実と未来