レッジが2018年7月に開催した「THE AI 2nd」で、
――松橋
「いずれにしても来年のどこかで、皆さんが『あっ』と驚くATMが登場すると思います」
「いずれにしても来年のどこかで、皆さんが『あっ』と驚くATMが登場すると思います」
と、専務執行役員の松橋氏から発言のあったセブン銀行が、ついにその「あっ」と驚くATMを実現しそうです。
セブン銀行がコンビニに設置されているATMに顔認証機能を搭載し、ATMから口座開設を可能にするとメディア各社が報じています。
口座開設の煩雑さを顔認証で解決
これまで銀行口座を開設するには、店頭に出向くか、ネットで手続を行っても本人確認書類のコピーを郵送する必要があるなど、煩雑な手続きが必要でした。セキュリティのためとはいえ、「これ、コンビニのATMでできればいいのに……」と思った方も少なくないはず。
セブン銀行が新たに導入するATMは、高精度のカメラとスキャナーを備え、
- 本人確認書類のスキャン
- 顔の撮影
で本人確認が完了します。2019年秋から新型ATMへの切り替えを行い、2020年夏までに大都市圏を中心に数千台を設置予定。実現すれば大幅に口座開設の手間が減りそうです。
AIで様々なチャレンジを推進するセブン銀行
セブン銀行は、2017年2月には「セブン銀行 アクセラレーター2017」、同年12月には「新世代ATMオープンイノベーション」などを実施し、スタートアップ企業が新たなサービスを産み出すプログラムを実施しています。
「AIファースト戦略」を掲げ、AIを使ったビジネス構築にも積極的。これまでも、
- ATMにおける現金の需要予測
- 「一切点検しない運用テスト」を実現する、ATMの保守最適化
- ディープラーニングを用いた金融犯罪対策
- チャットボットでの顧客対応の効率化
などの分野でAI活用を進めています。2018年3月の時点で24,392台が全国に普及しているセブン銀行のATM。今後もどのようにAIが使われていくのか楽しみです。