進研ゼミでもAIで学習、中学講座にLINEの「Clova」採用

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画像は「進研ゼミ 中学講座」公式サイトより

学校や学習塾などで、AIを活用する事例が増えつつある。2020年度からプログラミング教育の必修化にともなってAI自体の授業を実施する例もあるが、個々人の学習進捗に合わせた「アダプティブラーニング」などにAIが活用されることが増えつつある。

株式会社ベネッセコーポレーションは2月10日に、同社の通信講座「進研ゼミ中学講座」の2020年4月号から個別対応を強化すると発表した。具体的には、専用タブレットで学習するハイブリッドスタイルコースをリニューアル。専用タブレットにLINE株式会社のAIアシスタント「Clova」を搭載し、「AI学習アシスタント」として勉強中の疑問解消や学習法アドバイスをしていく。

>>ベネッセコーポレーション プレスリリース
>>LINE Clova公式ブログ

中学生ならではの学習環境とニーズに合わせる

進研ゼミの調査によれば、「部活で学習時間がとれない」「苦手な教科を中心に勉強したい」など、子どもの学習環境とニーズはさまざまだそうだ。これらのニーズに応じた学習アドバイスが可能な専用スキルをLINEはClovaで初めて開発した。

たとえば「学校の部活が忙しすぎる」と話しかけると、目標学習数の調整を提案し、継続的な勉強ができるようにアドバイスする。すべてのレッスンを消化するのではなく、一人ひとりの勉強意欲に沿った学習サポートを提案していくそうだ。

また、Clovaならではの話しかけることによる検索機能を使えるのも魅力だ。

「東京にはどんな高校があるの?」「入試問題ってどんな感じなの?」とタブレットに話しかけると、これらの疑問を解決できる進研ゼミ内の高校入試情報サイトへ遷移するそうだ。高校の偏差値や入試の傾向もわかるという。

さらに、中学生活を充実させられそうな「LINE MUSIC」との連携機能もある。友達間で流行している音楽について「〇〇をかけて」と話すと、LINE MUSICに登録されている曲のなかから音楽を楽しめるそうだ。

もちろん、知らない単語の意味を調べたり、英語の翻訳が可能だったりと、勉強に役立つ機能も使える。

月々の受講費は中1が6980円、中2が7190円、中3が7980円。6ヵ月、12ヵ月と一括払いを選択するとそれぞれの価格は割り引かれる。

AI英会話アプリで英語外部試験合格率が約10%向上

学習にAIを活用する事例はいくつかあるが、英語という科目に絞ればジョイズ株式会社が今年1月に発表したリリースは“いい成果”を残している。それは、同社の英会話学習アプリケーション「TerraTalk(テラトーク)」を導入している松蔭中学校・高等学校で、英語外部試験合格率が導入前後で10%向上したというのだ。

導入した松蔭中学校・高等学校(兵庫県神戸市)では、生徒約600人に対して新出文法の定着を図るための発話・音読練習、外部検定試験の面接対策として、授業や宿題で活用。その結果、テラトーク導入前に比べ、外部検定試験の合格率が約10%向上した。

テラトークは、AIとの英会話を通じてさまざまな場面での実践的な英語の習得を可能にする英会話アプリ。AIが発音や表現の出来を診断し、「語彙」「発音」「流暢さ」「文法」の項目で英語力を総合的に評価する。つまりは、定量的な評価指標が実装されているため、指導が効果的かつ効率的にできるようになっているそうだ。